ゼラニウムの精油を嗅いだことがありますか?甘くて女の子らしい、とてもかわいらしい香りです。実際この香りを好むのは圧倒的に女性が多く、アロマ教室でも大変人気があります。今回はこのゼラニウムの魅力と注意点について説明したいと思います。
ゼラニウムの特長
ゼラニウムの香りはローズの香りに似ているとよくいわれます。嗅ぎ比べると、ゼラニウムのほうがハーバルな青みを帯びた香りをもっていますが、どちらが好きかと聞くとあまりにも濃厚なローズの香りよりも、身体にすっと入ってくる優しくて甘い香りのゼラニウムのほうが好きだという意見が多いようです。
売り場に行くと『ゼラニウム』の他に『ローズゼラニウム』・『ゼラニウムブルボン』という商品を見かけることがあります。すべて同じ学名の植物ですが、産地によって香りが大きく異なるので、ゼラニウムを複数販売する場合に名前分けされています。ブルボンとはレユニオン島(旧ブルボン島)のゼラニウムであることを意味しています。
ゼラニウムは女性の強い味方です。ホルモンバランスを整える働きをもちます。生理中気持ちが不安定になりやすい方には、ゼラニウム精油をブレンドした芳香浴が特におすすめです。情緒不安定なときに突然焚くのではなく、普段からほんのりと香らせるようにしましょう。
他には皮脂の分泌を調整する働きがあります。肌の脂っぽさが気になるとき、逆に乾燥に困っているとき、ゼラニウム精油を使ったスキンケアがおすすめです。
普段のお使いのクリームを大さじ1ほど小分けし、ゼラニウム精油を1滴垂らせば、簡単にゼラニウムクリームを作ることができます。化粧品として使うことで、皮膚と鼻の両方からゼラニウムの成分を吸収することができます。
万人受けとは言えない
ゼラニウムは化粧品のようなフェミニンな香りのせいか、小さい子どもへの香りの受けはあまりよくないようです。男性の場合は好みが分かれるといったところ。やはり女性受けが特によいです。とはいえ濃くて甘い香りなので、ゼラニウム精油を使ってコスメやクラフトを作るときはひかえめに配合するのがおすすめです。少量でも強く香ってくれます。
ゼラニウムは、蚊よけの働きも期待できます。シトロネロールという蚊の嫌がる成分をもっているからです。ゼラニウムを植えているだけでは蚊よけとしてやや不十分ですが、精油ならしっかり香らせることで蚊よけとして役立ってくれます。
ユーカリ・シトリオドラもシトロネラールというこれまた昆虫忌避作用のある成分をもっているので、この2つを組み合わせて蚊よけスプレーを作るとアウトドアのときに安心です。
蚊よけスプレーの作り方
ゼラニウム 2滴
ユーカリ・シトリオドラ 4滴
ラベンダー 4滴
無水エタノール 5ml
水 45ml
無水エタノールに精油を垂らして振り混ぜます。
水を注ぎ、もう一度よく振ります。
使い方:全身にスプレーします。数時間に一回を目安にこまめに使用してください。
ゼラニウムの禁忌
大変便利に使えるゼラニウム精油ですが、他の精油と同じく妊娠初期には使用を控えるようにしてください。アロマテラピーによる妊娠中の事故事例は挙がっていませんが、事故の可能性のある成分を含んでいることを忘れてはいけません。芳香浴程度なら問題ありませんが、あくまで控えめに香らせるよう心がけましょう。
まとめ
今回は
・ゼラニウムの特長
・万人受けとは言えない
・蚊よけスプレーの作り方
・ゼラニウムの禁忌
を説明しました。
アロマテラピーをはじめると、次々精油が欲しくなるものです。ゼラニウム精油はなるべく早い段階で手に入れてほしいなと思います。利用できるシーンが多く、アロマがよりいっそう好きになりますよ。