性格や言動の節々に男らしさを感じると、この女性は遺伝子レベルで男性と似ているのではと感じた事はありませんか？
実はこれは遺伝子ではなく分泌されるホルモンの種類に原因があり、その多くはテストステロンが関係しています。そのため女性らしく扱ってほしいと感じている女性は分泌されるホルモンバランスを整える方法を模索すると良いでしょう。
それにはまずテストステロンを始め分泌されるホルモンの概要を知る必要があるので、順番に理解していきましょう。
女性にテストステロンが分泌される理由
人間の赤子が母親の体内で育つ前では、Ｙ染色体の影響で性別が決定しています。Ｙ染色体が存在しないと女性になり、その後考える力が発達すると趣向レベルでも男女の違いが出てきますが、女性にも男性が好みそうな車を好きになる方が出てくることがあります。
この事から女性にもテストステロンが分泌されていると考えられており、その総量は男性の1割前後という研究結果があります。そして一人の人間が持つテストステロンの総量は年齢と共に緩やかな減少に転じますが、女性ホルモンの場合は40歳から急激に減少していく特徴があります。
よって年齢を重ねた女性に男らしさを感じるのはテストステロンの総量の方が多くなるからです。しかしテストステロンの一部はエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンに変換されるので、男らしく思われたくないからとテストステロンの分泌を阻害する事は体にも悪影響になります。
気まぐれなテストステロンの分泌と女性の関係性
体内でテストステロンが分泌されるには、LHと呼ばれる性腺刺激ホルモンとLHRHと呼ばれる黄体形成ホルモン放出ホルモンが関係しています。
例えば体内にテストステロンが十分に存在するとLHの分泌が抑えられて、テストステロンとLHRHの分泌も収まります。反対にテストステロンが少ないとLHの分泌が増えるので、テストステロンも増えます。
しかしこの変動はLHRHの場合は90分周期、テストステロンの場合は15分周期で変わるので、緻密な体内時計の計算の元に総量がコントロールされています。よって意図的にこのバランスを崩す事はお勧めできず、サプリメント等で一日の平均総量を上げる程度に留めておく方法をお勧めします。
特に女性は男性よりも通常生活で十分なテストステロンが卵巣で生成されているので、意図的に干渉するのは年齢を重ねて不足を感じ始めてからで十分です。
女性にお勧めできるテストステロンの使用方法
研究機関では年齢を重ねた女性に対して、テストステロンを塗布するだけでも効果がある事を確認しています。使用される薬は全体の1パーセント程度テストステロンが含まれているクリーム剤です。
塗布する場所は外陰部で一日に指先程度の量を塗布すると、女性の更年期障害を軽減できる事が分かっています。ただし女性はテストステロンが消失するまでの時間が男性と比較すると短い傾向があるので、症状によっては2時間間隔での塗布が最適で、一日のテストステロン摂取を0.3mgに近づけるようにしてください。
尚塗布部分に外陰部を選んでいるのは角質層が体の中で最も薄いためで、他に角質層の薄い体の部位がある場合はそちらにテストステロンを塗布しても効果があります。
注意点はテストステロンは体内のコレステロールから作られてもいるので、クリーム剤の塗布と同時に行う事はお勧めできません。さらに妊娠中の女性への使用は胎児に影響を及ぼす可能性があるので、絶対に塗布しないでください。
まとめ
1.女性にもテストステロンが分泌されますが、年齢とともに分泌量が急激に減ってきます。
2.年齢を重ねるとテストステロンが相対的に女性ホルモンよりも多くなるので、女性はより男らしい性格や行動を行ったりします。
3.更年期障害の女性にはテストステロンを分泌させて、女性ホルモンを増やす治療法が最適で、角質層の薄い皮膚にクリーム剤を塗るだけでも効果があります。
