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『キノの旅』は、2000年から19年間刊行されている、電撃文庫の看板的な長寿作品です。主人公のキノたちが訪れる国で起こったことなどを書いています。ただあったことを書くのでなく、残酷な現実や社会を反映したような面白い小説の内容が多く、人気を集めています。

小説の主人公はキノですが、他にも毎巻登場する準主人公格の1人が、今回この記事で紹介するシズです。一見温和そうなイケメン優男ですが、彼にも様々な事情があります。また、彼の旅の仲間である同行者も一癖や二癖のある方たちなので、そこら辺も紹介していきたいと思います。

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キノの旅の主要人物、シズとは?

ライトノベル『キノの旅』に出てくる主要登場人物の1人であるシズは、第1巻収録の「コロシアム」以降、ほぼ毎巻出てくるようになっています。アニメにも登場しており、1度目のアニメでは入江崇史さんが、そして動画サイト限定の多数決ドラマと再アニメ化版では、梅原裕一郎さんが声を務めました。

常に緑のセーターを着用している美青年で、年齢は22歳前後だと推測されています。本作の登場人物では真に珍しく、人間的で常識的な考え方の持ち主で、優しく穏やかな性格をしており、普段の一人称は「私」で、感情が高ぶったりした場合には「俺」と一人称が変わることもあります。

実は凄腕の日本刀使いでもあり、その実力は刀身で銃弾を弾き飛ばせる程です。実はとある国の元王子でしたが、暴君の父が当時の国王だった祖父を殺害、そして堕落した国家を造り上げ、シズ自身も国を追われたことから流浪の身となります。

そんな父への復讐の為に格闘の技を磨く日々を送る中、同行者となる人語を喋るサモエド犬、陸と出会います。陸はとある任務遂行中に出会ったシズに忠誠を誓い、「シズ様」と呼び慕っています。

シズの仲間は人語を喋る犬!?

因みに、ほぼ毎巻のペースで登場するシズ関連の話は、基本的にこの陸の視点から語られています。常に丁寧な口調で話しますが、その価値観は可愛らしい顔に似合わずシビアで、笑っているように見える顔ですが、単なる生まれつきだと自分で言及するくらいに困っているそうです。

陸は基本的にシズ第一主義みたいなので、シズを何度か助けたキノには好意的ですが、その相棒のエルメスとの仲は非常に悪いです。また、後記のティーについては始めはシズを刺したということもあり快く思っていませんでしたが、段々と仲間と思うようになります。

そしてシズは陸を乗せ、1巻の「コロシアム」の舞台である故郷に向かい、自分の死を覚悟しつつ父の殺害を企てますが、主人公・キノがシズとの戦闘中に、流れ弾の仕業に見せかけて父を殺します。その為、シズはキノに感謝の言葉を述べた後、再びへと出発します。

その後、最初はあてもなく陸と共にバギーで旅をしていましたが、やがてその目的が「定住地を探すこと」に変わっていきます。しかし、辿り着く様々な国々では毎、毎回何かしらのトラブルに巻き込まれたり、何か1つでも問題のある国であることが殆んどで、未だ定住の地は見つかっていないようです。

無口な少女は手榴弾好き!?

陸だけでなく、シズは道中でティーという少女を仲間にします。雪のように白い髪と緑の瞳で、常に無口で滅多に喋らず表情変化も乏しいものの、発言時は短くともはっきり喋り、地図を見ただけで国の道を完全に記憶したり、新芽を踏んでいた、ということから男の嘘を見抜いて看破したりなど、シズや陸、そしてその場にいた誰もが思い付かないこと示唆することがあるなど、不思議な少女です。

また、シズはティーが移住可能と思われる国を見つけ、そのようなことを仄めかす発言をしますが、彼女は彼等と旅を共にすることを望んでおり、頑として置いていかれることを拒んでいます。

見た目は無口な大人しい少女ですが、戦闘するタイプではないのに何故か手榴弾を気に入っており、よく手に持っています。そして後にシズが仕事の報酬で貰うグレネードランチャーも貰うなど、物騒な所も目立ちます。しかし殺戮や破壊そのものが好きではないらしく、未だに謎が多い少女です。

まとめ 

今回の記事では、『キノの旅』のもう1人の主人公でもあるシズと、彼の同行者で仲間の陸とティーについて語ってきました。喋る犬と手榴弾持ってる女の子とか物騒すぎですね…。そのことも踏まえて、ここで簡単に3つに綴ってきたことをまとめてみます。

①シズはほぼ毎巻登場する主要登場人物の1人で、初登場は「コロシアム」。

②シズの同行者は喋る犬の陸で、モデルは作者の友達の飼っている同名のサモエド犬。

③もう1人の仲間は少女のティーで、無口で表情が乏しく、頭が良い。

①の内容にも書きましたが、シズはこの作品の中でも非常に珍しい常識人であり、人間的な普通の考え方が出来る人です。ティーや師匠、キノを筆頭に結構思考が常人とは違う持ち主が結構いますので、本当にシズのような人は珍しいのです。

しかしシズも、時には22人斬り伏せたりと、危ない状況だったり誰かが酷い目に遭ったときはどギツイことを平気でするので、そこらへんは流石はキノの旅の登場人物だと思ってしまいます。

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