毎日家の中を掃除しているのに、何気ない視界の中に小さな虫が巡回している事はありませんか?私も周囲を見回して虫の餌になりそうな物を探しては撤去しているのに、虫の存在が怖くて料理を作る時と食べる時に虫が入っていないかと疑心暗鬼に陥っています。
特に台所での虫の生存率は非常に高く、物理的なダメージで駆除しても次の日には生き返りましたと言わんばかりに同じ形状の虫が飛行している事があります。しかしこの原因は部屋の清潔度の問題ではなく、屋内に存在するある日常的な物が湿気を作り出し虫の繁殖地域になってしまっているからです。そのためまずは掃除機を使用する前に、それらの環境を作り出している物を撤去してから本格的な掃除をしていきましょう。
外部から虫を運んできて、屋内で湿気を作り出す物とは
皆さんは通販で物を購入した時に運ばれてくるダンボールがどの様な工程を経て制作されているかご存知ですか?実はダンボールは木材を一回繊維状にした後で製紙作業を行い、そこから作られるのですが、この製紙作業では紙に微細な虫の卵が混入する事があります。そしてそのままダンボールとして生成されると、虫の卵が残留したままのダンボールが必要な場所に運ばれてしまいます。
さらに配送するトラックの荷台に湿気があると、ダンボールがそれを吸収し虫の繁殖装置になるので、いくら掃除をしても虫の存在が途絶えません。そのため屋内にあるダンボールは即座にリサイクルや古紙回収に出してください。
虫に快適な湿気を作り出してしまう室温って何度?
熱帯で生活している虫でも活動できる気温が決まっており、40度に近づくとほぼ全ての虫が死滅します。反対に30度近くになると活発に行動する虫が多く、湿気が多いとさらに動きが俊敏になります。
皆さんもソファやベッドに寝転がっていて無性に体が痒くなった経験はありませんか?
これは体温の影響で寝転がっていた場所に湿気が充満し、ダニの繁殖を促しているので、定期的なソファやベッドの洗浄を強くお勧めします。
ですが注意しなければならないのは低室温帯の方で、いくら低温になっても虫が死滅する事は無く、冬眠体制になっていきます。そして室温が上がると改めて害虫が活発化し、最悪の場合繁殖時期と判断し、卵を産み付けます。この環境で良く現れる虫がゴキブリで、1匹いれば室内に数十匹存在すると思え、という提言が良く使われる要因にもなっています。そのため冷蔵庫の裏やシンクの下等の一定の低室温を保つ場所には、ゴミ箱や害虫の餌になりそうな物を置かないようにしてください。
害虫に加湿器は効果がある?湿気をコントロールするメリット
害虫対策として加湿器を家の要所に配置しているのですが、私が使っているタイプは超音波を発生させる加湿器です。害虫の中には特定の超音波で活動を停止させられる事が確認されており、一部の加湿器にはこの機能が搭載されています。
中でも私が気に入っているのはゴキブリ駆除モードにしている時で、大掃除等で家具の裏を掃除する時に発見される死骸のほとんどは小さいままです。この事から加湿器には虫にとって快適な湿気等、生存環境を整えさせない効果があるので、害虫の存在が気になる方は購入してみると良いでしょう。
ただし加湿器も洗浄しないと、それ自身が虫の繁殖場所になってしまう危険性がある為、定期的なメンテナンスを忘れないことが大切です。
まとめ
1.屋内には餌になりそうなゴミ以上に害虫に快適な環境があるので、まずはそれらが設置されている状況を解決しましょう。
2.温度変化によって虫は活動を活発化させますが、変化の傾向によっては卵を産み付ける可能性があるので、低温の場所には物を置かない事をお勧めします。
3.超音波には害虫の成長や生存力を停止させる効果があるので、それらを室内に散布できる加湿器を設置して、成長し活動が活発になる前に除去しましょう。