ヒガアロハによる漫画と、アニメで人気になった『しろくまカフェ』ですが、アニメ放送の2か月後に、漫画の連載が無期限休載に陥るまでに炎上した出来事を、皆さんはご存知でしょうか?
作品ののんびりゆったりとした雰囲気とは真逆の、大人たちによる無責任なことが発端となり起きたこの事件、何故事件は起きたのか、最終的に事件は終幕したのか、といった詳細を解説していきたいと思います。
原作者なのにアニメの情報がネットでないと分からない!?
『シロクマカフェ』のアニメが放送されてから2か月後、作者・ヒガアロハの公式ツイッターにて、同月号の雑誌から無期限休載になるという旨のツイートが発表されました。
アニメ化もしている人気作、本来ならば表紙や巻頭カラーなど、大々的に作品を公表して売り込むチャンスです。しかし作者による無期限休載の発表は、多くのファンや読者を驚かしました。
ヒガアロハのツイートを見てみると、原作者でありながらアニメの情報をネットで知らないといけない状況にあり、更にはアニメの脚本やキャラクターデザインのチェックといった、事前確認が十分にされていないことも明かされました。
挙句の果てには、アニメ関連の契約書に携わっていないことから、原作者ありきのアニメにも関わらず、作者には1円も収入が入っていないのです。また、それにも関わらず、アニメグッズ関連のデザイン修正の依頼が締め切り前で多忙な作者の元に届き、対応せざるを得なくなったことも書かれています。
原作者に大量のグリズリーさんたちの爪の修正を!?
上記のようなキャラクターデザインなどのチェック不足から、登場キャラクターのグリズリーさんら熊の指の本数を、本来の5本から4本として描かれており、作者がそれはぬいぐるみだ!という怒りのツイートが夜に投稿されています。
一夜明けてから、多忙な締め切り前にも関わらず、グリズリーさんたちの4本爪の画像7枚の修正をしないといけないのか、更には修正依頼はCDジャケットのみで、アニメの修正には携わっていないことが明らかになりました。そして、修正がどこまで反映されるのか分からない、とも明かしています。
同時に修正したパンダくんや、グリズリーさんのキャラクターデザインの画像も、公開されました。細部に渡って、何枚ものイラストで丁寧に修正されていることが分かります。また、これ以上にアニメの各箇所を修正するとなると、膨大な量になり、到底終わりきらない感じもします。
『シロクマカフェ』炎上騒動の結末は!?
このような、編集部が原作者をないがしろにすることにより起こった炎上事件ですが、ツイートによると、編集部と作者とアニメ制作会社とで、話し合いの場が設けられました。
作者は、半年前からあちこちで意見を言える機会を設けようとしていましたが、一向に取り入ってもらえず、このような時間が経過してしまい、アニメから2か月後という、最悪のタイミングになってしまったそうです。
それまで動じていない編集部でしたが、同月からの連載休載と知的財産管理の専門家による文書作成してもらい、配達証明で送るという手段を作者がとり編集部を動かすことが出来たそうです。
この話し合いには、弁理士の方も同席してもらいました。そして結果として、編集部側に縁面的に非があるとし、謝罪をしてもらったそうです。
まとめ
原作者、ヒガアロハのツイートから世に知れ渡った炎上事件、その発端から終結までのツイート関連の記事を書いてきました。その概要を、ここで簡単にまとめましょう。
①『しろくまカフェ』アニメ放送から2か月後、作者によるツイートで連載無期限休載が発表された。
②締め切り前の多忙な頃にも関わらず、グリズリーさんたちの爪のキャラデザの修正を余儀なくされた。
③話し合いの結果、編集部が全面的に悪いと謝罪を受け、一応事件は終結している。
問題の『しろくまカフェ』ですが、その後他社の出版社から愛蔵版として再出版・発売され、更には続編のToday`sSpecialも刊行されています。
問題になった編集部での再出発は出来ませんでしたが、ファンたちも快適な出版社で続編が出版され、ほっとしましたし、嬉しかったでしょうね。
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