皆さんは疑問に思った事はありませんか?天使は平等に物事を考えており、罪深き者にも祝福をという言葉を良く聞きます。それなのに天使には序列が存在するため、天使自体が平等な存在では無く、考え方と存在理由がミスマッチしています。
この疑問を解決するには天使を交えた神秘学の考え方を理解する必要があり、天使が存在してから今までに確立された理論も知る必要があります。
ただしこれらの理論も正解ではない可能性がある程、天使の考え方には難解な物があるので注意が必要です。
ディオニシウスアレオパギタが考えた天使の序列
キリストが生まれたのは今から凡そ2000年前ですが、最近の研究から天使の序列が記された書物が発行されたのが、5世紀である事が分かっています。またそこから本格的に書物が出回り始めたのが12世紀と言われているので、聖書が最初に庶民に知れ渡ったのが2世紀と考えても辻褄が合いません。
この答えを知っているのがディオニシウスアレオパギタで、天使の序列を記した書物を発行した人物になります。しかしこの人物は存在自体が曖昧で、序列を記した本を発行した人物はディオニシウスアレオパギタの偽物であるという理論も神秘学上で話題になっています。
一方本物のディオニシウスアレオパギタと呼ばれる人物が発行した書物には、天使の序列の存在自体は否定していません。しかし序列毎に与えられた天使の権限を下の階級の天使に分け与えているという考え方をしているので、アニメやゲームにある様な序列によって力の差が生まれるという設定は偽りの可能性が高いです。
また上位の天使は下位の天使の序列を引き上げる活動を行ったりもするので、未だに神秘学で解析されていない隠された要素があるとも考えられています。
天使の序列で重要な三つの階級とは?
ゲームやアニメ等でケルビムの名前を聞いた事のある方は大勢存在しますが、本来の役目は神から受けられる祝福等の恩恵を分配する役目を担っています。そしてセラフィムは神の周囲で炎を放ちながら6枚の翼で下界の浄化を繰り返しています。これらが所属する天使の序列の事を上級三隊と呼び、常に神の周囲に存在します。
そして中級三隊と呼ばれる主天使や力天使は、能力的には神を模倣しているので上級三隊と同程度に扱われています。同じく下級三隊も神と同程度の権力を持っているので、力の差はほとんどありません。この事から天使に序列が存在する事自体が間違っている可能性が高く、現在も神秘学者の間で議論される事が多々あります。
天使の序列に行政が介入した可能性について
世界中で宗教やその考え方を政治的に利用しようとした権力者が存在するので、天使の序列に関して行政が介入した可能性も否定されてはいません。例えばユダヤ教を人々に交付している地域では、人を支配する事で国の運営を成り立たせてきた時期が存在します。
そこで天使に序列が存在しないと、民が平等を謡い革命を引き起こすのではと考える支配者が存在する事は難しい考えではありません。事実宗教を交付した一部の地域では、同時に教会位階論と呼ばれる文章が交付され、天使の序列についての教えを自然な形で民に植え付けていた時期が存在します。よって元々の天使に序列は存在せず、全ての存在が平等に扱われていたという説が正しい可能性が非常に高いです。
まとめ
1.天使の序列は平等を謡う天使の存在から間違っている可能性が高いです。
2.上級三隊と中級三隊と下級三隊という分類はされてはいますが、序列ではなく相互関係を築いている同じ天使として扱われている可能性が高いです。
3.天使の存在を政治利用した時期が存在するので、天使の序列設定は行政の介入があった可能性が存在します。