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物体が保有する音の伝導率は素材の違いだけでなく、形状でも変化するのでティッシュでも工夫次第では耳栓として使うことができます。初めて一緒に旅行した友人が、いびきのうるさい人だった場合には、旅館の備え付けにあるティッシュを耳栓として使用するのも効果的です

私も実践した事がありますが、高級材質のティッシュだと極端に音の伝導率が低下するので、ある程度大きいいびきにも睡眠を邪魔されません。

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音の振動数を利用したティッシュ耳栓の効果

振動数が多いと音は高くなり、振動数が低いと音は低くなるので、ティッシュでこれらの振動を抑える事ができれば耳栓は十分な効果を発揮します。まずティッシュの表面は穴が空いているので音が振動しようとしてもそれを防ぐ事ができます。

特に大きい音は振動数も多いのですが、ティッシュはそれを通過させる程繊維の穴が大きくないので、音の伝導率が極めて低くなります。さらに低い音は元々音が減衰した状態なので、ティッシュ耳栓をしていれば、音の判別ができない程度のレベルになります。

ただし音の振動は紙の様な軽い物質を吹き飛ばす程の力があるので、ティッシュ耳栓をしっかりと耳にはめ込まないと高い防音効果は期待できません。

環境基本法に基づくティッシュ耳栓の効果

環境基本法では一定のデシベル(Db)以下を住居として利用している地域で維持するための基準値を設けています。そのためティッシュ耳栓を試す方はその基準を目安にどの程度の音が遮断できるのかを体験しておくと良いでしょう。私の実体験では60dB程度の音がティッシュ耳栓で遮断できる音の限界と感じており、それ以上の場合は音の不快さが残る程度に響いてきます。

また環境基本法では昼間が55dB以下夜間が45dB以下になるよう定めているので、音の違和感を少しでも感じる方にはティッシュ耳栓は適していません。

しかし普通の会話が60dB程度である事を踏まえると、それらを少し軽減する目的で行うティッシュ耳栓には効果があるので、積極的な使用をお勧めします。

防音効果のあるティッシュ耳栓の作り方

ティッシュだけでは防音効果の高い耳栓を作れない場合は、少し工夫する事で解決できます。最も有効なのは水で、音の伝導率も低いためティッシュ耳栓を少し濡らすだけでも防音効果が向上されます。

一層防音効果を向上させるにはまず重なったままの1枚のティッシュを2分割し、縦に折れ目が付くように片方を4つ折りにします。すると折れ線が入った形のティッシュ耳栓ができるので、この先端に少しだけ水を垂らしもう片方の分割したティッシュを線紐状に折りそれをもう片方に巻きつけていきます。

巻きつけた状態を固定するためにさらに水に濡らしておき、それをティッシュ耳栓として使ってください。するとティッシュ耳栓に存在する微細な素材の穴を水で防げるので、防音効果が高くなります。

特に厚手タイプやウェットタイプのティッシュだと、耳栓の効果が高くなるため初めて一緒に旅行する人がいていびきが不安な場合にはそれらを事前に購入しておきましょう。尚ティッシュ耳栓を耳に入れる時には、少し入れた状態をしばらく維持して空気を抜くように少しずついれていくと防音効果が高くなるので試してください。

まとめ

1.ティッシュ耳栓は工夫次第で高い防音効果が期待できるので、材料の用意ができない旅行先等では水とティッシュを使った耳栓をお勧めします。

2.振動数が高い音はティッシュ耳栓でも防ぎきれない事がありますが、低音は音の伝導率の関係から遮断できる音の方が多いです。

3.行政で策定された環境基本法では不快に感じる音の基準値を昼と夜で決めており、この内60dB程度の音ならティッシュ耳栓でも防音効果あるので使用をお勧めします。

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