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キノの旅では、当たり前ですが毎回現実に実在していない国をキノは旅しています。エルメスもいますが基本1人なので、銃やナイフなどの装備は欠かせません。そしてキノが装備している銃にも様々な細かい設定が存在します。

それでは今回は、キノが所持している4つの銃の鍾愛について解説していきます。

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師匠から譲り受けた銃、カノンとは?

『キノの旅』原作者の時雨沢恵一さんはガンマニアでもあるので、主人公のキノを筆頭に、様々な銃が作中に登場します。そのキノですが、常備4種類もの銃を仕込んでいます。銃が「カノン」「森の人」「フルート」の3つで、携帯しているナイフが仕込み銃になっています。

物騒と思われる人もいるかと思いますが、キノが訪れる国々は日本みたいに銃の持ち込み・使用が禁止されている国ばかりでなく、平気で撃ってくるような物騒な国も中にはあるので、自分で身を守るためにも銃は必須なのです。

中でもカノンは、キノが師匠から貰った銃で、主武装です。44口径のリボルバー拳銃で、モデルはコルト社の軍用リボルバー「M1851」と言われています。しかし、此方の銃は36口径なので、44口径のコピー品の方がモデルでないかとも言われています。

カノンはパーカション式、という準古式銃の1種で、銃でお馴染みの薬莢を使用せず、シリンダーに直接火薬と電管、弾頭を装填するため弾丸の装填にはかなりの手間がかかり、実に6工程もの装填手順がかかるほどです。そしてあまり良いように書かれていないパーカッション式ですが、いざというときに弾丸が自作可能という利点もあり、常に弾丸が調達できると限らないキノにとっては、かかせないメリットとなっています。

森の人は高精度のオートマチック拳銃!

次に紹介する森の人は、キノが優しい国に滞在中、年老いたガンスミスが、若かりし頃に旅をしていたときに愛用していた銃ですが、旅には出ないがこのまま朽ちさせるのは勿体無い、とキノに譲りました。因みにこのガンスミス、師匠の事を知っているような発言をしており、師匠の相棒説も語られています。

森の人はロングライフル弾を使用するオートマチック拳銃で、レーザーサイトとサイレンサーが使用できる高精度の逸品です。しかし威力そのものは低く、装弾数は10発となっています。

「森の人」という名前の由来は、実在している銃のコルト・ウッズマンのWoodsman、を和訳して森に人としています。元々競技用の銃でしたが、静粛性が採用され、イギリス特殊部隊でも用いられた経緯があります。

森の人はかなり特殊な面もあり、それは全ての部品が左右逆に設計された左利き用だということ。カノンが作中で西部劇ばりのガンマンのような動きをするとき、森の人は情報機関のような、特殊機関のスパイや工作員めいた動きをさせるときを考えてキノに持たせているのか、という声も挙がっています。

フルート、仕込み銃の用途は!?

3つ目の銃、フルートは、キノがとある射撃の盛んな国に立ち寄ったときに譲り受けたライフルです。その国での正式名称は「五二式国民ライフル分解型」で、セミオートのライフルでスコープとサイレンサーの装着可能で、弾数は9発。キノは主に狙撃銃として使用していますが、たまに釣竿としても使っています。

フルートには、銃身と機関部で2つに分割可能という特徴があり、現実にもあるDRDタクティカル社の「パラトゥース」も、銃身と機関部で2分割が可能です。また、連射可能で更にはスコープも付いて狙撃も可能と、結構な高性能になっています。

最後の4つ目の仕込み銃は、とある国のパースエイダーマニアから譲り受けた物です。ナイフと拳銃を組み合わせた代物で、ナイフのグリップ部分にシリンダーがあり、4発の銃弾か代わりのレーザーサイトを装填出来ます。

キノはこれを旅の途中で夜盗に囲まれ、カノンと森の人、ナイフを幾つか外した後に使用し発砲しています。完全に油断していた夜盗は逆種に会い、あっという間に倒されます。以上おことから、主に緊急時に使われるようです。

まとめ 

今回はキノが所持している銃について語ってきました。それらを簡単にまとめたいと思います。

①「カノン」はキノが師匠から貰った銃で、手順が面倒臭いが弾丸が自作可能というメリットがある。

②「森の人」は優しい国で譲り受けたオートマチック拳銃。

③「フルート」は二分割が可能なライフルで、仕込み銃は主に緊急時に用いられる。

キノはあの小柄な体躯で、上記4つの銃を仕込んでいます。腕も師匠仕込みなので、そこら辺のチンピラじゃ足にも及ばない程です。

そして流石銃マニアと言いますか、其々の銃の特性がよく考えられています。キノがいつどんな動きをしても対応可能と書けるように、というような考えも感じさえられますが、ここまで考え付くのは凄いですよね。

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