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彩雲国物語には、様々な事情や背景を持つキャラクターが登場し、物語を彩っていきます。ですが、主人公の秀麗はお嬢様なのに貧乏で、父親に似て鼻が低いとか、男装したら男にしか見えないとか、結構散々なことを言われています。

しかし、彼女無くして彩雲国物語は成立しません。と、いうことで今回は主人公・紅秀麗と、後に彼女の夫となる国王、紫劉輝についてご紹介していきたいと思います。

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彩雲国物語の主人公、紅秀麗!

やっぱり一番最初に紹介するのは、彩雲国物語の主人公である紅秀麗です。物語の中でも1番の名門とされている紅家の娘ですが、当主の長男の父親が紅家を出たので、お嬢様の筈なのに物語初っ端から貧乏暮らしで始まっています。

貧乏なので必死に働きますが、その内容は侍女や妓楼での帳簿付けから裏仕事まで、本来の貴族なら絶対に足を踏み入れない場所にも、仕事として経験しています。したがってお金が大好きで、1巻で後宮に入ることになったときには、スカウトに来た人と競りみたいに給与の賃上げを繰り広げています。

貧乏ですが、幼い頃に亡くなった母親から二胡や礼儀作法を教わっており、特に二胡に関しては王宮の楽師にも引けを取らない程の腕前の持ち主です。明るい性格の勉強家で、面倒見が良いので近所の人からも可愛がられています。

バイタリティ溢れる女の子!

母の死後からは、家事が一切できない父の代わりとして一家の家事をしてきたので、かなりの倹約家です。貴族の姫なのに。猪突猛進型でどんな困難にもめげずに立ち向かう、バイタリティ溢れる性格で、自分からはあまり助けを求めないので、周りの男性たちが気付いて手を差し伸べるのが常です。

加えて、初めに惚れられた劉輝をはじめ、色々な男性から好意を結構向けられていますが、ちっとも気付かないくらいの鈍感さの持ち主です。

始めは国王の教育係として後宮入りし、念願かなって士官になれたら女だからといじめられ、更には幾度となく命も狙われ、30歳間近で劉輝と結婚し女の子を産むも、桜を見ることなく息を引き取るという、本当に主人公なのか分からないくらい過酷で薄命な人生を送っています。

王であり1人の女性を愛した、紫劉輝

秀麗の夫となるのは、国王で静蘭の弟でもある紫劉輝です。秀麗よりも3歳年上ですが、2人が出会った頃は、そうとは思えない程言動の幼さが目立ちました。そして秀麗によく叱られていました。

異母兄弟の中で唯一優しく接してくれた第二公子、清苑が戻ってくることを望み、王になるのに相応しい器を持っているに関わらず、清苑に王位を明け渡すために昏君、愚かな王の振りを貫いていました。

しかし秀麗と会い、彼女の想いを受けて王になる決意をします。以降本来の力を発揮し、後世に「最上治」として上治を褒め称えられています。文武両道ですが天然ボケ気味の言動で世間知らず、そして寂しがり屋で素直、優しい性格をしています。

秀麗を愛しており、幾度となく求婚しますが何度も振られています。彼女を妃にしたいと思っていますが、決して無理強いはせず、振り向いてくれるのを待つという健気な所もあります。

国王で美男子ですから、当然の如く縁談話が山のように振ってきますが、秀麗以外の妃を娶る気は毛頭ないようですで、逃げ回っていました。因みに紅家直属の姫ということで、秀麗にも縁談話が幾つも舞い込んでいましたが、静蘭や父親が隠していたので、本人は全く知らなかったそうです。

まとめ 

彩雲国物語、その主人公と、彼女の夫となる国王について今回は書いてきました。両者共過酷な運命を背負いながらも、懸命に生きて職務を全うしました。2人についてのことを、簡単にまとめます。

①主人公・紅秀麗は主人公で貴族なのに、訳あって貧乏な家庭で育った。

②士官として懸命に生き、30で結婚するも亡くなるという、主人公なのに過酷すぎる運命を全うした女性。

③紫劉輝は秀麗の夫になる国王で、彼女が想いに応えてくれるまで待つという、健気で優しい王様。

様々な陰謀や想いが交差し、秀麗や彼女の周りの人たちがそれを乗り切るのが主なストーリーですが、時々本当にラノベで少女向けなのか、というくらいに重い話が出てきます。

それでも面白いのは作者が凄いからとしか言いようがないですが、主人公なのに結婚したらすぐに死ぬとかいいのか、可哀想すぎないか、と彼女の最期を知ったときにはそう思わずにいられませんでした。

特に本編ギャグ結構入っているのに、後日談はこんなに重いのか、とかビックリしました。しかし他の人も結局面白かったと言っている人が多いので、何度も言いますが作者の文才としか言いようがないのだろうなぁ、と思います。

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