マルタ島原産で、生きる宝石とも謂われている小型犬、マルチーズ。純白の体毛が美しく、愛くるしい姿をしていますが、白なので汚れやほつれに気を付けなければならないことも事実です。
そんなマルチーズの特に毛量が多いしっぽのお手入れ方法や、しっぽで分かる感情、しっぽを噛んでしまうと言った現象の対処方法を、今回はご紹介していきたいと思います。
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しっぽの毛量の多いマルチーズには、定期的なブラッシングを!
小型犬で知られているマルチーズですが、そのしっぽはというと、普段は周りの白い毛に覆われていて、全貌は見えません。ですが、櫛でブラッシングなどをするときによく見てみると、しっぽの形自体は、背中に向かって緩やかなカーブを描いている状態になっています。
個々にもよりますが、マルチーズの体毛やしっぽが生えるスピードは早く、1、2か月に1度くらいで定期的にカット・トリミングに行くことをおすすめします。また、そのしっぽの毛の付け根から特に絡まって団子になりやすいので、1週間に一度はしっぽを中心にしたブラッシングをおすすめします。
1度、団子状になっているしっぽの毛をブラッシングで解すと、本当にさらっさらのふわっふわになって、まるでプラチナブロンドのように綺麗に生まれ変わるので、とてもやりがいがありますよ。しかし、毛が細くて洋服に引っ付きやすいので、そこら辺は注意が必要です。
加えて余談ですが、マルチーズのように毛量の多いしっぽだと、降る時にもさもさしてとてもボリューミーなので、風つくってぶんぶん振り回している時とかあって傍からみると面白いです。それくらいボリューミーで、放っておくとしっぽの毛が永遠に伸びるので、トリミングは欠かせません。
マルチーズがしっぽを振っている時は愛情表現!?
特にマルチーズのしっぽの毛量が多いと感じる時は、先程書きましたが、感情が相まって揺らしている時ですね。揺らす程度にもよりますが、家族や好きな人が帰って来た時や遊んでもらえる時、ご飯のときなどではち切れそうなくらいぶんぶんしっぽを振っているのは、犬にとって嬉しい・楽しい時です。
しっぽの大きい振りは、その大きさで親しみの深く、嬉しさが溢れているのだそうです。家の子みたいに風作れそうなくらいにしっぽ振っている感じですね。しっぽが低い位置で振られている時は、「構って欲しい」というアプローチや、挨拶のつもりだったりするそうです。
そして小さくしっぽを振っているのは、飼い主や家族や仲の良い人に向けての挨拶、呼ばれたときの返事に使われているのだそう。私の飼っているマルチーズでは、遊んでほしい時、遊んでいて休憩している此方を窺っている時、勢いをつけて此方に飛びかかって抱っこしてもらおうとする時とかに、この小さな振り方が見られます。警戒しつつも楽しんでいるって感じでしょうか。
マルチーズがしっぽを噛んで追いかけてしまう!?
また、マルチーズで特に毛量の多いしっぽを噛んで追いかけ回しているときはありませんか?家の子では1、2度見られた光景ですが、この現象には様々な意味があるそうです。運動不足によるストレスや、単に留守番が多くて退屈しているだとか。
1回程度でなく、頻繁にしっぽを噛んでいるようでしたら、しっぽの皮膚炎やアレルギーにより、湿疹が出来ていたりすることがあります。その湿疹が痒くて噛んでしまう場合もあります。
また、外に連れて行ったり、飼い主や家族が帰って来た時に付いていたマダニやノミがマルチーズに付き、それがしっぽ周りや肛門周りに付着し、痛痒くてついしっぽを噛んでしまう、という状況の場合もあります。マダニ・ノミ対策も兼ね備えたスプレーも売っていますので、わんちゃんが心配な方はご購入を考えてみてください。
しっぽに怪我をしてしまった時の対処方法は!?
更にしっぽを追い回すことも、度が過ぎると当然出血したりする場合もあります。まずはそうならないように、動物病院に行って適切な処置を施してもらうことをおすすめします。
皮膚炎やノミ・マダニなどが原因の場合は、動物病院で駆除用の薬や皮膚を治療する薬などを処方してもらい、その間しっぽを噛まないよう、わんちゃんには窮屈ですがエリザベスカラーをさせるなどをして、噛むことを阻止しましょう。
運動不足やストレスの場合は、飼い主さんにも責任の一端がありますので、わんちゃんと一緒に遊ぶ時間をつくってあげたり、一緒に散歩する時間をつくってあげて、少しずつストレス・運動不足の解消を目指しましょう。
以上の対策をしても噛んでしまう場合、癖の一種になっていることがありますので、しっぽに嫌いな味のする、スプレータイプの「ビターアップル」などの害のない、不味いものなどを使用して癖を治しましょう。
まとめ
マルチーズのしっぽにまつわる様々なことの対処法を、今回は紹介してきました。書いてきたことの概要をここでまとめます。
①マルチーズは毛量の多い犬種であり、月に1度のトリミングが望ましい。
②マルチーズのしっぽの振り方には、其々に飼い主や人に対する感情が現れている。
③しっぽを噛んでしまうときは、単なる退屈だけでなく、皮膚炎などの病気が隠れている場合もある。
④深刻な状態にならないよう、頻繁にしっぽを噛んでいる時は、動物病院に行って適切な処置をしてもらうことが大事。
マルチーズだけでなく、犬は鳴くか仕草でしか、感情を出せません。それ故に、飼い主や家族が小さな違和感でも見逃さずに、適切な対処を施し、少しでもわんちゃんに快適に過ごしてもらうことが大切だと思います。
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