緊急取調室も第6話となりました。毎回危ない綱渡り状態で事件を解決するキントリのメンバー達。今回は保育園の先生が容疑者となって事件が展開します。交通事故によって保育園の先生の対応が話題に上がっている今、とってもタイムリーな回となりました。
緊急取調室第6話のあらすじ
ある日、保育園の園児、西崎凛ちゃん(落井実結子)が、ウサギの着ぐるみを来た人物に夜、誘拐されます。当時家を空けていた母親、西崎明日香(土居志央梨)が帰宅した時に見つけたのは、階段から転落した状態で見つかった夫の死体で、娘がいなくなったことにもすぐに気づき、警察に通報したことから事件が始まりました。
防犯カメラにうつった、ウサギの着ぐるみを着た人物と抱きかかえられる凛ちゃん。そして買い物に出かけていたという母親、明日香が本当は別の男の人と会っていたことを警察が突き止めたことで、母親が容疑者として浮上します。
でも事件現場からなぜか発見された保育士、柴田七海(倉科カナ)の指紋。柴田も重要参考人となり、明日香と柴田の2人の事情聴取が始まります。
明日香より柴田に何か不信感を抱く、キントリ。彼女を追い詰めていき、ウサギの着ぐるみを柴田が購入したことを突き止めた時、柴田は自供を始めます。父親を階段から突き落としてしまい、凛ちゃんを誘拐した、と。
でも、これまでの話から柴田は心から子ども想いの保育士であることをキントリのメンバー、特に真壁有希子(天海祐希)は強く感じていました。その柴田が、凛ちゃんが好きな父親を突き落としてしまったのに警察にも連絡しないのは変だと、何かまだ隠しているのではないかと疑います。
実は凛ちゃんの父親は、凛ちゃんのイタズラによって運悪く亡くなってしまっていたのでした。それに気づいた柴田は、凛ちゃんが心に傷をかかえないために、凛ちゃんをその場から遠ざけ、また自分が罪をかぶろうとしたのでした。柴田自身に辛い過去があったからこその決断でしたが、保育士としての覚悟をうかがえる内容でした。
緊急取調室も第6話を見て思う、保育士の存在
最後に柴田が「保育園や幼稚園の先生って覚えています?卒園してから会いに行ったことありますか?私たちはその程度の存在なんです。」と有希子たちに向かって言います。なんとも重い言葉に聞こえました。
柴田はその程度の存在だからこそ、事故で父親を亡くした存在が自分の責任であると記憶されればそれで良いと言いました。自分の責任じゃないと思うことさえできれば、と。
保育士として覚悟を持って、子どもを守っていても、すぐに忘れられてしまう存在でありながら、園児のことだけを考えて保育している。少し前に暴走した車から園児を守った保育士の先生のことをどうしても思い出してしまいました。
確かに、自分のことを思い返してみても、先生の記憶は小学校からしかありません。それでも、今の時代、保育園の先生には安全・信頼・確実・・・色んなことが求められているように思います。
倉科カナの迫真の演技
保育士で、また重要参考人として事情聴取されている時の倉科カナの演技は迫真モノでした。凛ちゃんをただ守りたい、その一心で、自分が罪をかぶりたい、凛ちゃんには何も聞かないであげてほしい、それを有希子に向かって言うシーンは、柴田が乗り移ったようで気迫がこもっていて、圧倒されました。
取り調べを聞いていたキントリのメンバーたちが、何とも言えない表情をしていたのも、とても印象的でした。誰もが凛ちゃんの抱える辛さを理解したのだろうと思います。だからと言って、その嘘の供述で柴田を逮捕することが出来ない、全員が辛い思いをしていました。
まとめ
保育園で何かがあれば、保護者はどうしても保育園の責任にしてしまいますし、おそらく保育園も自分たちに責任があると感じてしまうでしょう。でも、そこまでの責任を保育園に負わせてしまうのが果たして正解なのか、深く考えさせられる回でした。保育士さんが守ろうと思っても守り切れないことがあること、そして親ではない保育士は自分の命をかけてまで守るべきなのか、ということ。
毎回、色んな問題を提議してくれている緊急取調室。毎回安定した視聴率で、見ている人を楽しませてくれています。次回のゲストはなんと大久保佳代子。どんな話になっていくのか楽しみですね!!
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