角川ビーンズ文庫より長く刊行され、大ヒットとなった『彩雲国物語』。中国を舞台に、1人の少女が男ばかりの官吏の中でも諦めず、奮闘する様を描いて人気となりました。
その人気さ、面白さから二次創作でも人気のある本作から、二次小説での人気カップリング、そして夢小説での主人公の役割や設定などを紹介していきたいと思います。
やっぱり公式が最大手!
『彩雲国物語』は、少女向けライトノベルでは考えられない程ヒットし、アニメ化も2度されました。その人気さは二次創作面でも顕著に現されており、NL(ノーマルラブ)からBL(ボーイズラブ)、夢小説に至るまで、現在まで多数投稿されています。
二次小説では、公式での夫婦である主人公・紅秀麗と劉輝のカップリング、劉秀が人気です。劉輝が物語の序盤で馬鹿王として振る舞っていた頃、それを正して王としての自覚を目覚めさせたのが秀麗で、それで彼女に惚れた劉輝は、以降何度もプロポーズするも振られてばかりです。
しかし終盤、劉輝の恋は実り秀麗と夫婦になり子供を授かりますが、先刻されていたように、秀麗は出産してから桜を見る間もなく亡くなり、代わりに娘は70程度まで生きます。2人の夫婦生活は短いですが、このような背景からか、純愛のようなもどかしくも愛おしい2人の関係性が垣間見えるようで、そこが人気かもしれません。
秀麗は二次小説でも人気です!
秀麗はしっかり者で頭が良く、猪突猛進気味ですが非常にバイタリティー溢れる、恋心には鈍感な可愛らしい女性で、対して劉輝は王としての風格もありますが、秀麗に対しては何処か頭が上がらず、しかし決める時は決める、という風な男性です。
しっかり者の女性・秀麗と、いつもは彼女に甘えて叱咤されているものの、彼女のピンチやびしっと格好良く決める劉輝、本作でのやり取りでもですが、やっぱり彩雲国物語きってのお似合いカップル、ですね。
他にも秀麗中心の二次小説では、彼女の好敵手の陸清雅とのカップリングで清秀、女性嫌いなのに秀麗は平気という李絳攸とで絳秀も人気です。どっちも秀麗に淡い恋心を抱いてたりなかったりしますが、当の本人は持ち前の鈍感さで全く気付いていないのが悲しいところ。
彩雲国物語では男性キャラクターが多く、その為BLカップリングもあります。飄々としながらも、方向音痴で短気な絳攸を、おちょくりつつ見守る藍楸瑛と李絳攸で楸攸、静劉などが人気です。大体出てくるキャラクター皆美男子なので、読者も想像しやすいんでしょうね。
気になる夢主人公は?
二次小説だけでなく、彩雲国物語には夢小説も投稿・個人サイトで公開されている者が多数あります。私的には官吏や秀麗関係の夢主人公が多いのかな?と予想していましたが、そんなことはなく、実に多種多様でした。
秀麗関係の夢主人公では、秀麗の兄や双子の姉だったりで、オリジナルでは双子の主人公が彩雲国の世界を引っ掻き回したり、藍家長男や関係者、またはキャラクターと友人関係にある官吏で友情を育んだり、秀麗と仲良くなるなどです。
他の夢小説では、女夢主人公でキャラとのハーレム状態な小説がありますが、彩雲国物語には全くと言っていいほどありません。やはり国試という壁や、秀麗の存在もあるのでしょう。官吏では活躍がほぼ難しいですが、女中であればキャラとの交流や恋なんかも出来るでしょう。実際、そのような設定の夢小説も幾つか見かけます。
まとめ
女性向けライトノベルとして現在でも人気の彩雲国物語、その二次小説と夢小説の人気カテゴリーについて説明してきました。そのことを、簡単にまとめます。
①二次小説の人気カップリングは、公式でも夫婦の劉秀。
②本編でも男性から好かれている秀麗絡みのカップリングが人気がある模様。
③夢小説ではオリジナル主人公も多種多様。
実際、少女向けのライトノベルでここまで巻数が多く、また何年にも渡って読者に愛されている作品は、他にあまりありません。
残念ながら続編や番外編などは以降考えておられないようですが、この作品は、それでもかまわず様々な人から愛されることでしょうね。
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