都市伝説・心霊ホラーアドベンチャーゲーム「死印」は、エクスペリエンスから20017年にPlayStationVita、それ以降PlayStartion4、Nintendo Switch、Xbox Oneに其々移行された人気ゲームです。
エクスペリエンスは当初設立以降、RPGを主にゲーム開発・発売をしてきましたが、今回初めて「死印」でホラーゲームに挑戦しました。ゲーム中に残酷描写や少し性的な描写、イラストが度々登場するからか、CERO:D、17歳以上が対象のゲームになっています。
ジャンル名でも分かるように、「都市伝説」や「怪異」がテーマの本格ホラーゲームです。今回この記事では、実際この「死印」をプレイした人たちの感想とレビュー、良い点と改善点をご紹介したいと思います。
Contents
ホラーゲーム「死印」のストーリーやゲームシステムについて!
90年代の東京都H市を舞台に、記憶を無くした主人公が、死へのカウントダウンとして刻まれた謎の痣、シルシを消滅させるためにH市で噂される正体不明の怪異を、主人公と同じシルシを刻まれた印人(しるしびと)達と協力し、宿命から抗おうとする物語です。
印人は各章ごとに数人更新され、その中の1人とパーティーを組んで怪異と関係が深く、根城にしている場所を探索・調査していきます。また、怪異との直接対決に挑むまで怪異の思い入れの深いアイテムや、対策や「救済」に必要なアイテムを探して集める必要があり、重要アイテムが1つでも欠けていると、ゲームオーバーになることもあります。
また、怪異の「救済」の他にも「破壊」があります。救済は怪異を救い、納得させ思い残すことなく成仏、救済する行為ですが、破壊は救済よりも乱暴で、怪異の未練などがこの世に残ります。破壊か救済により、同行者の印人の命運を分けることになります。
また、このゲームには「デットリーチョイス」という、間違えるとゲームオーバーに直結することもある選択肢が表示されることも多々あります。選択する時には霊魂という制限時間も付いてくるので、尽きるまでに正しい選択をしましょう。
感想レビューによる、「死印」の良い所
実際に死印をプレイした人の感想レビューを見てみると、怪異が生まれた背景や舞台設定が1つ1つごとに作り込まれている点や、印人の同行者を誰にするかで会話が異なる点、怪異や人物などの怖いけれど丁寧なビジュアルが評価されていました。
怪異は各章ごとに登場するのですが、誰もいない学校で鏡を見ると現れる、自殺や死体遺棄が絶えない樹海に身体中黒いシミのある大男が出る、電話ボックス内に「くちゃくちゃ」という音を鳴らしながら現れる花嫁姿の幽霊であったり、怪異の出現場所や内容もかなり異なっています。
また、プレイしていく内に分かって来る怪異の生きている時の姿や何故怪異になったかのエピソード、悲痛な運命、事件など、怪異に関する事柄が各章ごとにかなり作り込まれているのが分かります。
ビジュアルの方も、怪異と人物のイラストを描いている人こそ違いますが、主人公含め印人には様々な特徴や背景を持つ人たちが、純生文屋さんのイラストでより魅力的になっています。感想レビューと同じく怪異の方も、直接対決でターンが増えるごとに露わになっていく姿はむごたらしく、しかし説得力と見応えのあるデザインになっています。
特にパッケージの「くちゃら花嫁」の姿は、怖さと美しさ、切なさを兼ね備えています。しかし、血みどろがブッシャー、と飛び出たり汚物が顔からにじみ出ていたりと、凄惨で怖くて気持ちの悪いイラストもありますので、そういうのが苦手な人は注意した方がいいですね。
ゲームオーバーになっても何度でもやり直せます!
また、このゲームはテキストを読み進んで選択していくのではなく、怪異の現れる心霊スポットを探索していくという、独自のゲーム要素があります。そしてホラーゲーム故に、時折画面上に話と無関係な幽霊の姿が写り、こちらをビビらせようという、開発スタッフの魂胆が垣間見えて面白いです。めちゃくちゃ怖いけど。
そしてデットリーチョイスやら怪異と直接対決で違う選択、アイテムを使ってゲームオーバーになることが常のこのゲーム。ある意味での鬼畜仕様ですね。
しかし、親切にも間違えた選択肢の直前や、直接対決の直前からその少し前、セーブポイントからなどのゲーム中に戻れるポイントを選択・指示できる設計も組み込まれており、何度でもやり直せるという初心者にもやさしい所が、感想レビューでも評価されています。
「死印」の改善点2つとは?
しかし、良い所もあれば悪い所もあります。このゲームはパートナーの印人を変えることにより、台詞や内容に変化があったり、話の展開にも差異が生じます。しかし話の展開上、特定のパートナーがいなければ突破できない場所や、解決・進行しない部分があります。
このような点は、その後の話の展開上仕方のないことかもしれませんが、好きなパートナーとずっと一緒に探索したいときなど、やりづらいと感じるところのようです。
また、17歳以上対象ということで、ホラーだけでなく、エロティックなビジュアルが表示されることが何度かあります。全裸とまではいきませんが、見えるか見えないギリギリのところまで服が肌蹴ている、なんてビジュアルもあります。
ホラーにこのようなエロティックな要素は付き物で、プレイヤーも喜ぶかもしれませんが、唐突に脈略無く、このようなエロティックなビジュアルが表示されるのはプレイする上で気になる点だ、と感想レビューにも実際書いてあります。
まとめ
ホラーゲーム「死印」の感想レビューからこのゲームの良い点、改善点計5か所を其々紹介していきました。ここで記事の概要をまとめます。
①「死印」はシルシを刻まれた主人公が、他の印人と協力して死の運命から抗うホラーアドベンチャーゲーム。
②評価すべき点は、怪異の背景や設定が作り込まれているところと、登場人物や怪異のビジュアルが丁寧に描写されているところ。
③ゲームオーバーになることが多いからか、ゲーム内の様々な所からやり直せるところも、良い所の1つ。
④改善点は話の展開上、パートナー固定出来ない所と、唐突にエロティックなビジュアルが表示されるところ。
このゲームをしていると、確かに怪異や登場人物のビジュアルには惹きこまれるところがあり、エロティックなビジュアルにはびっくりしたこともありました。怪異も、死ぬ前にされたことを思えば未練を残して彷徨って当然だな、と思ったこともあります。
しかし「死印」だけでなく、他のゲームにも良い点と改善点があります。それらを上手く退かせながらも、楽しくゲームをプレイしていきたいものですね。
<こんな記事も読まれています>