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日本時間6月13日(水)にラスベガスで行われているポーカーの世界大会World Series Of Poker(以下、WSOP)で日本人プレイヤー・池内和樹さんが準優勝し、賞金約9千万円を手にしました。

ここではその詳細をみていきたいと思います。

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ポーカー世界大会WSOPで日本人が準優勝 

池内さんが準優勝したのはWSOPのイベント番号19番「Millionaire Maker」。イベント名の名前の通りミリオネア(百万ドル長者≒1.1億円)が誕生する人気イベントで、優勝者には優勝賞金100万ドルが保証されています。

参加費は1,500ドル(約16万5千円)で2019年はこのイベントでは過去最大となる8,809人が参加し、優勝賞金は134万4,930ドル(約1億4,800万円)。2位でも83万783ドル(約91百万円)となっていますが、1位と2位の差は約57百万円。

そして優勝者にはゴールドブレスレットも進呈され、ポーカープレイヤーの中では名誉とされています。

その中で池内さんは準優勝優勝。参加人数が8,809人のですので、準優勝がいかにすごいことかおわかり頂けるでしょう。

準優勝までの重要ハンド

日本時間6月13日(木)午前5時から「Poker Go」という有料動画配信サービスで、「Millionaire Maker」の最後の6人の戦いが配信されました。

池内さんは残り6人の時点でチップリーダー(一番多くのチップを保有)。多くのポーカーファンは早起きして、この動画にくぎ付けだったことでしょう。

ここでは池内さんが準優勝するまでの重要ハンド4つについて、紹介していきたいと思います。

重要ハンド① セカンドチップリーダーを飛ばす

残り6人の時点で引き続き池内さんが一番チップを持っている状況で、2番目のチップを持っているALBERTSONとぶつかります。

池内さんは見事なプレーを繰り出し、最後は運も味方にしてALBERTSONを飛ばし、圧倒的なチップを獲得しました。

重要ハンド② フルハウスでブラフを誘う

残り6人で圧倒的なチップ量を持つ池内さんが、この時点で2番目にチップを持っているTHIBODAUXとぶつかります。

動画がはじまった時点では池内さんはフルハウスとかなり強い役を持っており、相手からブラフ(嘘)させることに成功しました。この時点で池内さんの勝ちは確定しており、見事なプレイでこの日2人目も飛ばしました。

重要ハンド③ フルハウスでブラフを誘う

プレイヤーが残り2人の場面で引き続き池内さんの方がチップを持っている状況です。ここで相手であるGORSUCHにキングス(KK)と2番目に強いハンドが入りました。

池内さんはK3の両方ともダイヤで、最初の3枚のカードが開いた時点ではKのペアともう1枚ダイヤが落ちればフラッシュが完成するという相当強いハンドが完成しています。一方で相手はキングのセット(3枚)とこちらも3枚目と4枚目のカードが開いた時点では一番強い役となります。

ここでお互い全てのチップを賭ける形となりました。最後の5枚目のカードでダイヤが落ちれば池内さんの優勝でしたが、残念ながらダイヤは落ちず、相手がチップ量でリードする形となりました。

重要ハンド④ エース2枚も不運で準優勝

優勝が決まった最後のハンドです。池内さんには2枚の時点では最強となるエーシーズ(AA)が入ります。相手はQ7。

最初の3枚のカードが開いた時点では池内さんはAのペア、相手はQのペアで池内さんがリードしていますが、4枚目のカードで7が落ち、相手に2ペアが完成して逆転されます。

ここで相手は全てのチップを賭け、池内さんもそれに応じます。最後のカードでA、K、9のいずれかのカードが出れば池内さんが逆転しますが、残念ながら出ずに準優勝となりました。

池内和樹(ひゃっほう)さんとは? 

今回準優勝した池内さんは日本人ポーカープレイヤーの中ではかなりの有名人です。世界的に有名なポーカー本である「フィル・ゴードンのポーカー攻略法」の日本語版を監修したり、ポーカー最大の掲示板である「Hyahhoo」の管理人でもあります。

池内さんは掲示板の名前からひゃっほうさんと呼ばれたり、CCさんと呼ばれたりして親しまれています。

また池内さんはもちろんポーカーの実力者でもあり、今回準優勝する前でも日本人累計賞金ランキングは21位、今回準優勝したことで一気に5位となりました。最新のランキングは以下から確認することができます。

⇒【日本人ポーカー獲得賞金ランキング

1つのイベントで約9千万円の賞金は、日本人過去最高となります。

ポーカー世界大会WSOPとは? 

ポーカーの世界大会WSOPは毎年ラスベガスで5月末~7月中旬頃まで開催されており、世界中のポーカープレイヤーが集まります。

2019年は50周年記念大会となっており、日本からも多くのプレイヤーが参加しています。2019年は89個のイベントがあり、参加費は500ドル(約5万5千円)~10万ドル(約1,100万円)となっています。

数あるイベントの中でもイベント番号72番「メインイベント」は参加費1万ドル(約110万円)、2018年は7,874人が参加し優勝賞金は880万ドル(約9億7千万円)とものすごい金額となっています。

WSOP「メインイベント」優勝は多くのポーカープレイヤーにとっての夢です。過去に日本人で優勝したプレイヤーはまだいません。2019年の「メインイベント」は日本時間7月4日(木)から行われ、7月17日(水)に優勝者が決まります。

日本人プレイヤーも50人程度は参加すると思われるので、活躍に期待したいです。

過去には2人の日本人がWSOPで優勝 

WSOP「メインイベント」では過去に日本人優勝者はいませんが、それ以外のイベントでは2人の優勝者がいます。

日本人初の優勝者となったのは木原直哉さん。2012年のイベント番号34番「$5,000 Pot Limit Omaha – Six Handed」で優勝しました。参加人数は419人で、優勝賞金は51万2,029ドル(約56百万円)。

木原さんは現在もプロポーカープレイヤーとして活躍されています。メディアにも出演経験があり、日本人で一番有名なポーカープレイヤーの1人です。

2人目の優勝者は中井孝浩さん。2015年のイベント番号57番「$1,000 No Limt Hold’em」で優勝しました。参加人数は2,497人で優勝賞金は39万9,039ドル(約44百万円)。

それ以降日本人の優勝者は出ておらず、WSOPのゴールドブレスレット保持者は2人となります。

まとめ 

日本人プレイヤーの池内さんがポーカーの世界大会WSOPのイベントで準優勝し、賞金約9千万円を手にしました。参加費が約16万5千円なので、非常に夢がありますね。

今回のニュースをきっかけとして、日本でもポーカープレイヤーが増えるかもしれません。今後も日本人プレイヤーの活躍に期待したいと思います。

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