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施設で生活していると様々な場面に遭遇します。ただ利用者の中には相談したくても出来ない。虐待を受けているが虐待をしている職員しかおらず相談する相手がいない。等から虐待を始めとした問題が表出されないケースが施設では珍しくありません。

そこで活躍するのが介護相談員です。の記事では介護福祉士の資格を持ち特別養護老人ホーム・デイサービス・グループホーム・障害者支援施設等で10年経験のある私だからこそ出来る介護相談員の仕事内容についてご紹介いたします。

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介護相談員の仕事内容とは?

介護相談員は介護職員ではありません。利用者に対し直接介護をするわけでは無く利用者が生活しているうえで困っている事やトラブルなどを聞き「単なる行き違いなのか」「勘違いではないか」「虐待かもしれない」等を考え事実確認をしたのち適正に処理します。場合によっては行政機関への報告もしなければなりません。

施設には生活相談員が居ますがこれは施設内で勤務しており中にいるがゆえに分からないこともあるため、介護相談員とは出来ることが異なります。

また介護相談員は施設だけでなく居宅サービスを利用されている方の自宅を訪問しサービス利用時の困ったことやトラブルなど様々な事を聞き解決に尽力します。また利用者の中には自分が虐待を受けているのに気付かないケースもあるため会話の中で変に思った部分を抜き出し施設や事業者に対し報告しなければなりません。

直接的介護は禁止されている

介護相談員は前述した通り利用者からの苦情や不満などを聞き改善するために活動します。
それらの中では介助が必要となる場面が出てくると思いますが介護相談員それらの行為が禁止されています。

また利用者同士の喧嘩や家族の問題に介入してはいけません。それは相談員の仕事ではないからです。そうなった場合は施設や事業者に報告し判断を仰がなくてなりません。

権利擁護と生活の質の向上が目的

介護相談員は利用者の権利を守らなければなりません。サービスを受けるのは当たり前の権利でありそこに虐待があってはいけません。

施設に居るからこそ分からないことがあります。自分たちは普通の介助をしているつもりが第三者から見ると虐待と思われてしまうケースも珍しくありません。そういった面を外からの目線として介護相談員が介入し利用者の生活の質向上に努めます。

身体拘束や虐待0も目的の一つで実現に向け活動されています。

介護相談員になるには?

介護相談員は仕事内容を見て分かると思いますが施設や事業所に所属するわけではありません。募集は各市町村が行っており介護相談員派遣等事業の活動にふさわしい人であると認められた場合にのみ養成研修を受けることが出来ます。

介護保険の仕組みを始めとした40時間の研修を受けた後介護相談員として活動することが可能です。

ただし介護相談員は常に仕事がある訳ではないので非常勤職員となります。多くが副業としてされている場合が多く報酬もあまり高くはありません。なので他の相談員と比べるとこれだけで生活していくことはまず不可能です。

まとめ 

どうだったでしょうか?介護相談員は施設に所属している生活相談員などと違い特殊な立場であり仕事内容も異なります。

しかし実際にサービスを受けておられる方の生の声を聴くことが出来るのでサービスを向上させるにはどうすれば良いのか等各施設が抱えている問題を解決する糸口となります。介護相談員になるために市町村に認められ長時間の研修を受ける事は大変ですがその分得られるものは大きいです。

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