漫画『魔人探偵脳噛ネウロ』は推理とダークなギャグで人気だった作品です。本作の魅力はそのキャラクターにもあります。
特に刑事の笹塚衛士とヒロインの桂木弥子、主人公の脳噛ネウロはキャラクター人気投票でも常に上位にあります。
上記の3人の主要キャラクターについての詳細を、この記事で紹介していきます。
弥子を気遣う無表情の刑事、笹塚衛士
『魔人探偵脳噛ネウロ』の主要人物の1人である笹塚衛士は、漫画版第1話「手」から登場している刑事です。眼の下には隈があり、常に無表情で低いテンションで誰にでも接しつつ何処かくたびれた雰囲気を漂わせ、無精髭を生やせています。
しかし、結構高い位置にある時計型の時限爆弾を拳銃1発で打ち壊す、などといった高い能力を持っており、周囲からの信頼は篤いです。また、弥子が新事務所設立の際に立ち寄った挨拶でも、色々と気になる所はあるけど言いたくないなら信用しておく。というような気遣う面も持っており、当の弥子からも優しい良い人だという印象を持たれています。
加えて弥子とは彼女が殺された事件からの付き合いで、その後もネウロと弥子に渋々捜査協力をしています。実は笹塚の両親と妹は過去に殺されており、その妹に面影が似ている弥子にはあまり危険な目に遭わせたくない、という思いがある故に、弥子を振り回しているネウロを快く思っていない節があります。
笹塚は、ストーリー終盤に殺人鬼により殺害されますが、部下に変装した相手に隙を見せたためというもので、そのとき現場に到着した弥子に笑いかけて亡くなりました。
謎を喰らう魔界の住人、脳噛ネウロ!
この漫画のタイトルにもなっている主人公が、「脳噛ネウロ」です。人間の姿では結構なイケメンであり、弥子の母親からも「いい男」と評価されていますが、その正体は『謎』を食糧とする魔界の住人です。
本来の姿は鳥の姿を模した生き物で、地上ではイケメンの青年の姿になっています。魔界にある謎を全て喰い尽した後、飢えを満たすために謎がある人間界にやって来た、という設定です。謎を求める中で出会った少女・桂木弥子に興味を示し、彼女を隠れ蓑にしつつ、裏ではネウロが求めた事件の謎を解き、空腹を満たしていきます。
性格は一見優男のようですが、弥子たちには傲岸不遜天上天下唯我独尊の加虐趣味な面を見せている、ドSな男です。如何なる難解な謎も解いてしまうほどの頭脳と、『魔界777ツ道具』という魔界で生み出されたアイテムを使い、謎を喰い尽してしまいます。
ネウロ自身、当初は謎で己の食欲を満たすことしか興味が無いようでしたが、事件を解いて弥子と接していく内に人間に興味を示し、弥子の探偵としての真価を見守り、見届けるようになっていきます。
また、その身体能力は凄まじく、ネウロ本人曰く「核爆弾が投下されても死なない」という化物であり、作中でも不死身の身体能力を披露しています。
本作の大食いヒロイン、桂木弥子とは?
桂木弥子は本作のメインヒロインであり、謎を求めるネウロの隠れ蓑として探偵役をやらされている、高校生の少女です。胸基幸の薄さには定評があり、ネウロの加虐趣味の被害者の代表格です。
ネウロのような化物じみた身体能力こそ持っていませんが、肝の据わった聡明且つ豪胆な性格で、一般人なら恐れ慄くヤクザや犯罪者を目に前にしても真っ直ぐに自分の意見を言う、という度胸と打たれ強さを持っています。
実際、ネウロに脅されてやらされていた探偵業に関しても、数々の事件を解いていく内に自ら進んで行うようになり、魔人であり人の心に疎いネウロには分からない、「人間の心を理解する能力」を開花させていきます。
その華奢な見た目とは裏腹に、異常な程の大食いとしても有名で、回転ずしのレーンを回らなくしたり、1人でホテルのバイキングメニュー全てを制覇して皿全部の料理を空にするという、とんでもない伝説があります。
まとめ
今回は『魔人探偵脳噛ネウロ』に登場する笹塚、ネウロ、弥子の3人の登場人物を紹介してきました。書いてきた概要をまとめましょう。
①笹塚衛士は弥子とネウロの捜査の妨害にも寛大な刑事。
②脳噛ネウロは本作の主人公で、ドSな魔人。
③桂木弥子はネウロの隠れ蓑として探偵役をやらされている、大食いの高校生。
ネウロの世界の登場人物には一癖の二癖もあるのが常で、特に弥子に関してはインパクト大です。その濃い登場人物が本作の魅力なので、細かい人物設定は流石としか言いようがないくらいです。
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