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秋田書店から出ている水沢悦子の漫画『花のズボラ飯』は、宝島社『このマンガがすごい!』2012年版オンナ編第1位に輝いて以降、倉科カナに主演によりドラマ化されるなど、人気を誇っていました。

順調に売れっ子漫画として軌道に乗っていると思いきや、実はそうではないようです。漫画の評価内容を見てみると、高評価がある一方で、「気持ち悪い」「不快だ」という感想が目立ちます。

人気漫画な筈なのに、どうしてでしょうか。ということでこの記事では、花のズボラ飯がどうして気持ち悪いといわれているのか、実際の評価内容から解説していきます。

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グルメ漫画なのに食事シーンが気持ち悪い!?

花のズボラ飯は、タイトル通りグルメ漫画です。もっと詳しく言うと、主人公で主婦の駒沢花が、日々の食事を究極の手抜き、ズボラで乗り切るのを描いた異色のグルメ漫画です。

しかし、グルメ漫画における肝心の食事のシーンが、気持ち悪いと言われています。料理もあまり美味しそうに見えないと言われていますが、気持ち悪いのは他にあります。それは、食べる時の花の表情です。

現実で食事をするとき、美味しそうに食べたり、思わず笑顔になったり夢中になるのはわかりますが、この作品では食事中に花は大体恍惚めいた表情をしています。1巻の1皿目からそうですが、特に酷いのは5皿目です。

内容はお隣さんに生栗を貰い、1個は食べて後は勤め先の店長に丸投げし、レトルトのクリームシチューをつくります。そのクリームシチューを食べると、花は「栗―ミー」と言うのですが、それが頬を赤くし、溢れて垂れたよだれに手で添えながらなんとも言い難い恍惚めいた、気持ち悪い表情で言うので、それが大体の読者には受け付けられていないのだと思います。

食事中にこのような表情を現実で浮かべることはまずありえませんし、あってもちょっと不愉快です。それにこのような表情を浮かべるシーンは毎話出てきます。1皿目から普通に出てくるので、受け付けない人には1皿目から気持ち悪いと感じ、そのような気持ちを他の人に感じさせないために、感想レビューにも気持ち悪いと書いたのでしょうね。

30歳なのに主人公の言葉遣いがおかしい!?

食事シーンが無駄にエロくて気持ち悪いと書きましたが、他にも気持ち悪いと言われている要素があります。やはり主人公の花についてですが、その言葉遣いと性格にあります。

花は年齢が30歳で、作品途中で31歳になります。それなのに言葉遣いや言い回しにそこはかとなく下品で気持ち悪さが漂っているのです。それも食事中にそのような発言をするので、気持ち悪さ倍増です。

例えば、先程の「栗―ミー」もそうですが、2皿目では昨日から保温しっぱなしという、衛生的にどうなんだと思う白米と、生卵の卵かけごはんが出てきますが、そのときも「今ならブタとよばれてもいいっ、幸せなブタちゃんです」と言っています。30にもなるのにこの言い回しはどうなんでしょう。

因みにこれもがつがつばくばく、という擬音が付いて文字通り卵かけごはんがっつきながら言っているので、咀嚼中に話すなよ、という根本的な指摘もあります。加えて頬にご飯粒ついてたりするので、これだけでも普通に行儀悪い食べ方です。

主人公の性格が気持ち悪い!?

言葉遣いもですが、気持ち悪さは花の性格と普段の生活にもあります。性格は主にズボラとして描かれていますが、他にも5皿目のように、折角栗をお隣さんが持ってきてくれたのに何で剥いてくれないとか、面倒臭いとか文句を言ったり、そのお隣さんのことも「全体的に茶色い」とか言っていますし、感謝の気持ちがあるのか分かりません。

また、単身赴任の夫に対しても、6皿目で急遽帰って来る夫に汚部屋を見せたくない一心で掃除してますが、そのときに帰ってきたらどこにご飯行こうとか、回ってない寿司とかで夫に払わせようとか、高いところばかり思い浮かべていますが、レビューでの指摘通り、自分で美味しい料理つくって夫に食べて欲しいとか思わないのかな、とちょっと不快になりますよね。

16皿目で青のりのボトルを買うシーンでも、混雑しているスーパーの中で立ち止まって、立ち往生してる前後の人に気付かずに考え事してるとかもどうかと思われます。次のシーンでは走っておますし、まず周囲の困っている人に対しての謝罪は無いのかよ、という気持ちになりますよね。

そんな風に、漫画内で描写される普段の日常生活においても、他人に冷たいと言いますか、自分に甘い所に気付かないと言いますか、そういう30歳なのに人としてどうなの、と思う所が現実離れしていてい持ち悪い、と思われるのでしょうか。

まとめ 

ドラマかもされた人気作なのに、何故気持ち悪いと花のズボラ飯は言われているのか、その部分の解説をしてきました。その概要をまとめましょう。

①食事シーンに無駄にエロティックなところが毎回入るのが下品で気持ち悪い。

②主人公の花の言葉遣いが30歳と思えない程気持ち悪い。

③主人公の性格が年齢に反して子供っぽく、気分的に気持ち悪くなる。

見返すと、確かに過剰なエロティック表現もりますが、逆にこういうのが好きな人には高評価なようです。

漫画と現実は違うものだとは分かっていますが、それも度を過ぎると読者を幻滅させる、ということもあるのだと作者の人も分かっていただきたいものですね。

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