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現在、日本では多種多様なジャンルを題材にしたライトノベルが販売され、読者を夢中にさせています。学園物、恋愛、推理物やホラーなどもありますが、やっぱりライトノベルといわれてぱっと思いつくのはファンタジーものですよね。

ファンタジーと言っても色々ありますが、作中に架空の宗教が出てくる場合もあります。

何となく読み進めているかもしれませんが、ライトノベルで宗教を扱うのにはとっても注意が必要なんです!

ここでは作中に宗教を使う時に注意すべきことを、ご紹介します。

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 敵役に宗教を扱う時は「正義」として書きましょう。

ファンタジーを題材にしたライトノベルで宗教が出てこないものは少ないと思われます。それ程宗教は物語の骨組みつくりに重要なのです。宗教が出てきたらその分リアリティも増しますよね。

実際、主人公が敵役とその背景にある宗教に頑張って立ち向かう!なんていうストーリー、よく見ますよね。でも本当に骨の髄までその宗教は悪でした、というのは少なくないですか?

例えば誰かを救うためにとか、人質の命ないしは世界の人々の命がかかっているから仕方なく悪に走ったけど本当は悪に対して鉄槌を下す「正義」でした。
なんて背景があったりしませんか?

ここがポイントです!
作中で神様を悪者にしたり馬鹿にしたら教徒の人が怒りますし、見ている方も気分が悪いですよね。

最大の点として、宗教は信じる人にとっての「正義」であり、「悪」ではないのです。

なのでライトノベルで宗教を取り扱う時は、「悪」でなく「正義」として宗教を使いましょう。

ちゃんと配慮をしているか確認しましょう 

さっきの文章の中で私は宗教をライトノベルの作中に入れることでリアリティが増す、と言いましたが本当にそうなんです。

主人公達との戦いの中で宗教が関係してきたり、他にも作中の過去に信仰していた宗教の違いで戦争が起こったり、現実でもそういう事件がありますよね?作中でそういった出来事を詳細に書くと内容にリアリティが増すしシナリオも濃密になって作者にとっては一石二鳥ですよね。

でもその時には内容をしっかり考える必要があります。

例えばそのような内容でも架空の宗教が思い浮かばずに、やむなく実在する宗教に似たものを取り扱うとします。

でもあまりにもその宗教に近過ぎるとそれを知っている人や教徒の人に「これはこの宗教だな」と知られるかもしれません。すると実際のこの宗教と違うといってクレームがあったり、信じる宗教を作中で汚されたといって怒ったり悲しむ人もいるでしょう。それに昨今はネット社会ですから、炎上案件になったり誹謗中傷が集まるかもしれません。

ですのでこういうことにならないよう、作中で宗教を登場する場合は、モデルありの架空の宗教でも多方面に対する配慮が必要なんです。

「面倒だな」と思われるかもしれませんが、もし宗教が出てくる作品をとある出版社の新人賞に応募するときにも審査員などから「この作品あの宗教に近いこと書いてるから受賞作から外そう」と折角の機会が水の泡になることもあるのです。なんて勿体無いんでしょう!

そのためこんな悲劇を生まないためにもライトノベル作品で宗教を扱う時にはちゃんと実在した宗教と異なり、オリジナルとして成り立っているかの確認、配慮が必要なのです。

まとめ 

ここまでライトノベルと宗教の注意点について述べてきましたが、ここでまとめてみましょう。

1.ライトノベルの作中で宗教を扱う時には「悪」ではなく「正義」そのもの、ないしは「正義」を背景として書く。

2.宗教を作品の中に登場させる時は架空であっても実在するものにあまり似ないよう、多方面に配慮する。

ライトノベルないし小説は作者の想像の塊であり、中でもライトノベルは幅広く沢山のことを書けます。

所謂「表現の自由」でありますが、だからといって何かを信じる人を馬鹿にしたりその対象をコケにしてはいけませんよね。
特に宗教は非常にデリケートなものですからそれもひとしおです。。

どこかの出版社に作品を送る人、送ることを考えている人は私がここで今まで書いてきたことを確認してみるのもいいかもしれませんね。

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