介護と言えば昔から3Kと言われています。「きつい」「帰れない」「給料が安い」がありますがそれらは昔の介護業界であり昨今ではそういった考えをされている施設は淘汰されており多くの施設が働きやすい施設を目指されています。
この記事では介護福祉士の資格を持ち特別養護老人ホーム・デイサービス・グループホーム・障害者支援施設等で10年経験のある私だからこそ出来る介護を辞めたいと考えている方に介護を続けたくなるアドバイスを致します。
介護職は経験を積んだからこそ得られるものが沢山ある
介護の仕事をされている方の中には毎日食事や排せつの介助ばかりで大変と思われている方が居ます。ただ一般的な接客業と大きく違う所はイレギュラーな事態が起こりにくい点にあります。お店であれば不特定多数の方が利用されます。
それに対し介護施設では利用されている方は決まっています。一人一人によって性格などが異なりはしますが人付き合いと一緒です。初めての方とはうまく接することは出来ませんが時間をかけてコミュニケーションを取ることで相手の事を知ることが出来ます。
最初のうちは嫌な事ばかりで辞めたいと思われるかもしれませんが仕事の流れ、介護の流れを上手く掴むことで仕事はスムーズに出来ます。
何にでも初めてはあり直ぐに全部出来るわけではありません。経験を積んでいくことで慣れていきます。それにより苦しいものから楽しいものに変わるのです。
介護を辞めるのではなく転職するのは一つ
介護業界では現在、慢性的な人材不足に悩まれています。常にハローワークで募集をしているのに全く人が来ない施設は珍しくありません。中には海外の方を雇い入れる施設も増えてきています。たとえ資格を持っていなくても経験があるだけで即戦力として採用してくれる施設はかなりあります。
他の業界では就職率はかなり低く就職活動において難航されている方が大勢いますが介護業界はそれに分類されません。介護の仕事をしていると嫌になって辞めたいという気持ちを持つことは珍しくありません。
ただそこで介護の業界から出てしまうのはそれまでの経験が無駄になってしまいます。
介護にも様々なサービスが存在します。
例えば夜勤を含めた不規則な勤務形態が嫌な方であれば日中のみ介護を行うデイサービスや少人数でアットホームな雰囲気で仕事をしたければグループホームなど自分に合った施設を見つけることが出来ます。
嫌になったら転職して新しい職場で頑張ってみるのも一つです。簡単に聞こえますが結構簡単で面接してその場で採用されることもあるので現状が嫌で打開策が思いつかなければ転職も考えてみましょう。
介護を辞めない為に精神的負担を減らそう
介護が嫌であったり辞めたいと考えている方の多くは精神的な負担が原因でうつ病になったり自殺をされるケースが多いのです。
例えば相手の事を考えるあまり何も解決策が思い浮かばず嫌になってしまった結果そういう事態になります。仕事をされている方の中にもかなり多く自分が担当しているからこそ真剣に考え考えすぎた結果、その方を見るのも嫌になるといった事態に陥ります。
そのため精神的負担を減らすことが大切です。難しく考える必要はありません。必要なのは相談できる相手を見つける事です。
私の場合は同僚の職員でした。同じ職場で同じ仕事をしているので相手から見て自分の仕事の仕方はどうかどういったところを直せばよいのか客観的にアドバイスしてくれます。
介護は絶対に一人ではできません。様々な職種の方が協力してこそ上手くできるのです。
自分一人で何でもできると考えてはいけません。悩みや行き詰まったら相談相手を見つけてみましょう。
まとめ
介護を止めたいと思われているそこの貴方、全てを辞めてしまうのは勿体ないです。
貴方だからこそできる事もあるはずです。いきなり辞めるのではなく別の施設で頑張ってみたり相談相手を見つけて今までとは違った視点からの意見を集めたりと様々な事が出来ます。
介護はずっとつらい訳ではありません。多くの方が楽しい面白いと思い天職とされている方が居る事を忘れてはいけません。そして辞めたいという気持ちは悪い事ではありません。「苦しい」「辛い」と思えるのは貴方が一生懸命に介護に取り組んでいる証拠です。
そう思えない人は淡々と仕事をこなしており一見すると出来る人ですが相手との距離を縮める事は出来ませんし長続きしません。その気持ちを忘れずどうすれば「楽しい」「面白い」と思えるようになるのか逆転の発想で仕事に取り組んでみる事をお勧めします。