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テレビドラマの中には、10年以上放送され、視聴者から親しまれている物があります。科捜研の女や、相棒などがそれに当てはまります。特に相棒は映画版も放映されるほど人気です。

そんな20年以上に渡り放送されている相棒、数あるストーリー中には、ファンの中で「神回」と呼ばれて親しまれている話が幾つもあります。今回は私が個人的におすすめしたい神回をご紹介していきたいと思います。

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20年以上続く長寿ドラマ、相棒!

テレビドラマで度々映画も放送され、好評を博している『相棒』は、今年の3月下旬まで「session17」が放送されていた程の長寿人気番組の1つとなっています。元は単発ドラマでしたが、人気が上がり2002年から連続ドラマとしてスタートされました。

人並み外れた推理力を持つ優秀なキャリアながら、所々滲み出る変人さから警視庁内にある窓際部署、「特命係」に所属している警部・杉下右京。何らかの事情で彼の下についた相棒と共に、日々起きる難事件を解き明かしていく、という基本的に1話完結型の刑事ドラマです。

杉下とその相棒、そして鑑識課や角田課長、時には捜査一課の面々の力を借りながら事件を解いていきます。2クール半年間の26話程度で構成され、社会問題や警察組織の問題、政治家の陰謀など、様々な人間関係が絡みついた話も展開されていきます。

右京さんは和製シャーロック・ホームズとも呼ばれていますが、推理力を持って犯人や関係者を理論詰めでネチネチ追い詰めたり、回りくどい言い方をするところは『刑事コロンボ』からインスパイアされています。「あと1つだけ、よろしいですか?」等の台詞は、右京さんの代名詞にもなっています。

session17の幽霊回とは!?

相棒では、これまでに4回右京さんの相棒が変わっています。最近はsession14からの現在までの相棒、冠城亘です。冠城さんも活躍した最新作、session17でのおすすめ回は、第12話「怖い家」です。

相棒恒例ともなっている幽霊が出てくる「幽霊回」です。小野寮演じる中園参事官の霊感を持つ妻が、今回の事件の発端になっています。妻経由で、特命係に奇妙な依頼をしてきた中園参事官。

その内容は、参事官の妻の知人が引っ越し先で、次々と起こる不可解な現象に見舞われ悩まされているため、その原因を突き止めて欲しい、というものでした。元より心霊物が苦手な亘は嫌がって難色を示しますが、対して幽霊や未知なるものに興味津々な右京さんは、大乗り気で問題の知人の家を調べ始めます。

心霊現象を訴えているのは、南野陽子さん演じるホラー好きな主婦・宮川厚子。彼女によると、2か月前に引っ越してきた家は、夫の亡くなった義父母のものだそう。

彼女曰く、義母のタンスの引き出しが勝手に開いていたり、誰かが階段を上る音が聞こえたり、義母が弾いていた三味線の音が聞こえる、白髪の抜け毛が義母の櫛にびっしり付いていた、というようなおかしな現象が続いているそう。

遂に出てしまった被害者!

そして、3人が話している所に現れた向かいの家の主婦・幾代から、家のリフォームをする予定だということ、義母と厚子の仲が良くなかったこと、息子が家を出たきり帰らないことを聞き出します。

その翌日、幾代は引き攣った顔のまま遺体で発見される。その後も蝋燭が再び点く、干しているシーツに赤い手形が付き、暫くすると消える、そして仏壇の奥に知らない位牌が現れる、という怪現象が厚子を襲い、右京さんは何かに気付いて、幽霊には別の事情があるのかもしれない、と示唆します。

その夜、雷雨の中電気が消えて義母の「出ていけ」という声がし、電話に出ると義母の姿がない。厚子の元に特命係の2人が出てくると、隠れた義母に右京さんが「出てきなさい」と言い、出てきたのは義母でなく厚子の夫でした。

話をまとめると、夫と妹は37年前に叔父を亡くしており、それを両親が殺して桜の木の下に埋めたのだと言いますが、右京さん曰く、叔父の死因は首を吊ったことによる自殺で、江の裏に両親は必死に止めるも聞かず、自殺してしまった叔父の最後の願いを聞き届け、違法と知りながら桜の木の下に埋めたのだろうと言います。

「怖い家」、その結末は!?

幾代は夫の妹が、厚子に改築をすすめる彼女を脅かそうとしただけのようですが、殺してしまったことを後悔します。その後、中園参事官に顛末を右京さんが報告します。

参事官と亘は、幽霊なんてやっぱりいないんだとほっとしますが、最後に右京さんは、厚子が聞いている階段を上る音は、夫にも覚えのないことだったと疑問を投げかけ、2人が恐怖で抱き合う所で終了します。

見ても分かる通り、右京さんは幽霊や未知のものが大好きでいつか見たいと思っているくらいですが、亘は自分では認めませんが幽霊の類が大の苦手です。ここは前相棒で成宮寛貴さん演じる甲斐亨と同じで、最初の相棒の亀山薫は霊感が強く作中で全裸の幽霊を見たほど。

そして、2代目相棒の神戸尊は幽霊というか、警察官なのに血やホラー映画のグロい系は苦手だそう。過去の放送でも、血が残っている現場での現場説明で、吐きそうになりながらハンカチで口を押えている所も確認できるくらいです。

session8からのおすすめは、「ミス・グリーンの秘密」

そんな2代目相棒の神戸が登場するsession8から、個人的に神回としておすすめするのは、第3話「ミス・グリーンの秘密」です。上品な老婦人、ミス・グリーン役の草笛光子さんの演技が光る内容となっています。

マンションで野村という男が殺され、特命係は主婦の長話を嫌う捜査一課から、操作を任されます。曰く、主婦が投稿した記事の鈴蘭柄のオルゴールについてのことで、緑という老女に聞かれて被害者の住所を教えたそう。2人は早速緑を訪ねます。

話を聞き、球根が5日間放置されていたことから何かあったのだ、と右京さんは推理し、神戸を緑のマークに付かせますが、如何せん捜査が不慣れの為、すぐに見つかってしまいます。しかも彼女の家に招かれ、ガーデニングの手伝いや紅茶をご馳走になります。

一方、右京さんは緑に妹がいて、野村が撮影しているハプニング映像のために誤って事故死し、鈴蘭のオルゴールを野村が持ち去ったのだ、と気付くと同時に野村の他にもう1人、緑の復讐相手がいることにも感づきます。

草笛さんの演技が光ります!

右京さんの推理通り、緑は公園で復讐相手と出会い、爆弾で妹の仇をとることを計画していました。公園で爆破させようとする緑を、神戸が「あなたは新芽を摘むことが出来るひとではない」と言って説得し、その言葉に緑は復讐を諦めます。

そして、実は神戸が緑を狙う警察の狙撃手から四角になるよう、身をていして庇っていたことが分かります。特命係に来た頃はクールであまり人に関心が無いような様子でしたが、着実に右京さんや事件に接する度に、彼の心にも変化が現れていることを描いているお話でした。

緑という名前やガーデニング、公園など、随所に緑色が使われており、繊細かつ上品な話に仕上がっています。草笛さんの存在も、そんな上品さに拍車をかけており、年をとったらこんなミセスになりたいなぁ、と思ってしまうくらいに優雅でした。

まとめ 

長々と語ってきましたが、今回は6つの見出しを使い、ドラマ・相棒の個人的に神回として相応しいと思うおすすめ回を紹介してきました。それを簡単にまとめます。

①水谷豊主演のテレビドラマ「相棒」は、放送20周年を超える大人気シリーズ。

②度々幽霊回があり、session17の「怖い家」もその1つ。

③幽霊回にも関わらず、生身の人間の被害者が出てしまう。

④右京さんは幽霊好き、亘は幽霊が大の苦手・

⑤session8の「ミス・グリーンの秘密」は、草笛光子さんに役の老女がぴったり嵌っている作品。

⑥このお話で、神戸のこれまでの心境を変化させることとなる・

今回おすすめだと書いた2つのお話は、全くテイストが異なりますが、どちらも最後まで面白いのは同じです。特に幽霊回は、右京さんと同じくホラー好きには堪らない話です。ミス・グリーンの方は、もっと神戸と2人でお茶を飲んでおしゃべりしてて欲しかったなぁ、と私も思ってしまいました。

この他にも貧困や人間のあり方など、相棒には心にグサリと来る話が多いです。考えられることもしばしば。しかしそれこそ相棒の魅力の1つなので、観たことがないという人は勿体無いので、1話だけでも視聴することを強くおすすめします。

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