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近年、沢山のアニメが放送されていますが、中には改悪、黒歴史としてファンに失敗作だと言われているアニメもあります。週間少年ジャンプで掲載されていた、松井優征の漫画『魔人探偵脳噛ネウロ』のアニメもそれだと言われています。

では何故、このアニメが黒歴史と言われているのか、その理由3つをこの記事でご紹介していきたいと思います。

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漫画と違う時系列とは?

アニメ放送当時、原作は終了していませんでした。したがってアニメ制作側も、オリジナルストーリーとして展開するほかになかったのかもしれません。しかしオリジナルと言えども、ネウロの場合は弥子の父を殺した犯人や、Xとの関係、正体までもオリジナル要素を加えてアニメ化したことが、黒歴史とされている所以の1つです。

漫画では、1話はネウロと弥子が出会う所から始める「手」からですが、アニメでは原作4話の「食」が1話ということもあり、弥子の探偵事務所が設立されているところから始まっており、ここも原作とは違います。

したがって原作を知らない人は、ネウロと弥子の出会う経緯も知らぬまま、アニメを見始めることになります。加えて時系列もアニメは原作とは異なっているので、アニメから原作に入る人は、少し戸惑うかもしれません。

加えて時系列が違うことから、本来原作1巻から収録されているストーリーも放送されなくなっているので、原作漫画を好んでいる人には物足りないかもしれません。

漫画と異なるキャラクターの性格!

時系列もですが、原作漫画とアニメでは、キャラクターの性格が微妙に異なっています。アニメでネウロと弥子が離れ、ストーリー終盤で再会したとき、弥子は眼に涙の膜を浮かべていました。

しかし原作では、ネウロと再会して嬉しそうな表情や顔はしても、涙を見せるほどではありません。加えて、弥子に心の中では「(ネウロの前では)涙を見せない」という決まりがあるので、原作のシックス編クライマックスで笹塚の姿をしたXには涙を見せても、それ以外の人、特にネウロには涙を見せたことがありません。

この涙を見せるという点も、弥子の性格が原作と異なっている点です。更に、ネウロが魔界に帰ってから数年後、飛行機の中で再開するシーンでは、戸惑って頬を引き攣っていますが、戸惑いが多く涙を見せるほど頭が追いついている様子もなく、やはり先に感情よりも理性が働く性質なのだと見受けられます。

更に弥子だけでなく犯罪者側も、原作よりイラスト、キャラが薄くなっています。やはり漫画と迫力が小さくあるのは致し方ないかもしれませんが、イラストと映像ありきのアニメなので、漫画の肝の犯罪者のとち狂った感も表現して欲しかったですね。

アニメではXと弥子が繋がっている!?

また、アニメ化での最大の黒歴史と言われるのが、原作の改悪です。原作があまり進行していないため、アニメではシックスは登場しません。したがって、怪盗Xの正体がシックスの子供、クローンでなく南米の村で惨殺された女性で、Xの人格を占める憎悪は、母を殺した村の人間への物で、無意識に復讐を行っていたとされています。

原作ではシックスの存在があったため、説明のつくXなりの意味のあった行為が、アニメでは南米とかいう訳の分からないとんでもないものに改悪されているため、ファンは不服かもしれません。

また、原作では弥子とXにはさして接点はありませんでしたが、アニメでは明言されていないものの、弥子の父との親子関係ないしは弥子との異母姉妹、異母兄妹関係が示唆されており、そこも原作にないもののため、抵抗心を感じる視聴者も多かったようです。

更に漫画では刑事が犯人の弥子の父親の死亡も、アニメでは終始謎に包まれ、保留されてしまっています。原作では、2話目で早々と父の死の真相が分かって、読者もすっきりして次の話に進めるのに、アニメでは謎に包まれたままなので、そこも原作を知る視聴者が改悪だと思う点です。

まとめ 

漫画版とアニメの違い、そしてそこから黒歴史と言われている理由の3つを紹介してきましたが、ここでその概要をまとめましょう。

①アニメは終始オリジナルストーリーで展開されているため、ネウロとの出会いが掛かれておらず不満に感じる人もいる。

②弥子がネウロに涙を見せるなど、原作とは性格が違っている。

③Xが弥子と血が繋がっているなど、余計な設定を増やしている。

好きなキャラが綺麗な絵で動くのが醍醐味であり、それが嬉しいアニメですが、あまり視聴者・読者の声を聞かずにアニメ化すると、かえって不満を買うことにもなります。

ネウロがその一例ですが、願わくばもう1度原作に沿って、最終回まで再アニメ化して欲しいものです。

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