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湿潤療法という傷の治し方を知っていますか?子どもが転んで、病院へ行くほどではないけど、絆創膏だけではなかなか治らなそう・・・そんな時にワセリンとラップで傷の治りを早くする方法があるんです。湿潤療法という傷の治し方を紹介します!!

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湿潤療法って何?良いものなの?

人間の体には自分で傷を治す力があります。湿潤療法、モイストヒーリングとも言いますが、これはその元々人間に備わっている力を使って治す方法です。

昔はケガをしたら、まずその場所を消毒して乾燥させるというのが一般的でした。でも乾燥は実は逆効果で皮膚の再生を遅らせてしまうことが分かってきて、傷口に貼ったまま剥がさないで治すというキズパワーパッドのような商品が発売されるようになりました。そこから一般的に一気に広まったのが「湿潤療法」です。

湿潤療法とは、傷口を乾燥させるのではなく、傷口から出てくるジュクジュクした液体に傷口を治癒してもらうことです。この液体を浸出液と言うのですが、この浸出液には止血機構や免疫細胞など、体を守るための要素がたくさん入っています。

傷が出来たらどうすればいいの?

もちろん大きな傷、化膿しそうな傷の場合は病院へ行って診てもらわないといけませんが、それほどではない場合に活躍するのがワセリンです。あとはラップとガーゼ、包帯があれば、自宅で湿潤療法の治療が出来ます。

まず、ラップを傷より少し大きめに切り、そのラップに数ヶ所穴を開けます。そしてラップにワセリンを塗ります(浸出液がたくさん出ていればワセリンは必要ありませんが、ワセリンを塗ることで傷との密着性が高まります)そしてワセリンを塗った方を傷口に当てます。

ラップをテープで留め、その上からガーゼをして包帯を巻きます。ラップに開けた穴から浸出液が出てくると思いますが、それはガーゼや包帯に吸い取らせて下さい。浸出液でガーゼや包帯が汚れるようであれば、1日に数回ラップごと取り換えることをお勧めします。

絆創膏よりもラップ?

絆創膏を剥がす時、皆さん何回も経験したことがあると思いますが、絆創膏についているガーゼが傷口にくっついていて、せっかく再生していた皮膚も一緒にはがれてしまいますよね(そ~っと剥がしても皮が絆創膏に付いていたリ・・・)つまり絆創膏を剥がすと治りかけた傷口がまた戻ってしまうのです。

また絆創膏では貼っても空気の出入りする隙間ができてしまいますし、絆創膏自体も通気性が良く作られているので、その空気の出入りで傷口が乾いてしまいます。そうなると結局昔からの乾燥させるという方法を取っているのと同じことになります。

ワセリン&ラップで注意することとは?

ワセリンとラップの湿潤療法で傷が治っていけば、病院に行く必要もなく楽なのですが(笑)注意点がいくつかあります。

まず動物に噛まれたなど細菌感染が疑われる時には、湿潤療法は逆効果です。細菌にとって湿った状態は大好物なので、一気に細菌が広まってしまう恐れがあります。また湿潤療法をしていて、傷口が腫れたり熱を持ってきたりした場合は、すぐにやめて病院で診てもらいましょう。化膿している恐れがあります。

そして傷口は清潔にするようにしましょう。ガーゼに浸出液が付いたら早めに取り換えるように心がけましょう。せっかく外に出たばい菌をまた傷口に入れてしまうことになりかねません。

まとめ 

ケガをしたからといって、病院に行くのは面倒なものです。学校や仕事を休まないといけなくなったり、待ち時間が長かったり。そんな時に、自宅で早く治せる方法を知っていると便利ですよね!!

もちろんしっかり傷口には注意を払っておかないといけませんが、こんな治療法もあるということを知っておけば、役に立つことがきっと出てきます!!こんなワセリンの使い道もあること、是非知っておいてくださいね。

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