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「読書感想文」といえば、小学校の夏休みの宿題の定番ですよね。

皆さんは、読書感想文が好きでしたか?

ここで素直に「はい!」と答えられた方は、宿題をパパッと終わらせて、夏休みを満喫したことでしょう。

一方で、

「読書感想文をどうやって書けばいいか分からない…」
「原稿用紙3枚以上なんて無理だよ」
「読書感想文なんてなくなってしまえ!!」

と苦しめられ方も多いはずです。

学校の宿題だったから読書感想文を書いたけど、大人になった今でも自主的に書いている人ってなかなかいませんよね。

ですが、私は大人こそ、読書感想文に積極的に取り組んでほしいと思っています。

なぜかというと、読書感想文を書くことには多くのメリットがあるからです。

そこで今回は、大人の読書感想文のメリットについて紹介したいと思います。

レポートの作成に苦戦している大学生、書く力、話す力をつけたいビジネスマンの方、読書の質を高めたいという方はきっと参考になるはずです。

一人でも多くの人に読書感想文の魅力に気づいてもらえたら嬉しいです。

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大人の読書感想文のメリット①自分の考えがもてる

私たちが生きていく上で、自分の考えをもつことはとても大事なことです。

たくさんの情報があふれる社会の中で、与えられた情報を全て鵜呑みにする人や、指示通りのことしかできない人はロボットと一緒ですよね?

これからの社会では、物事に対して自分の考えをもち、相手に言葉で伝えられる人こそが求められ、さらに活躍できるのです。

また、このようなスキルを身につけることで、何かを決断する時にも周りに流されることなく、自分らしい生き方ができるようになります。

まさに現代社会において必要不可欠のスキルといえますね。

読書感想文で自分の考えがもてる理由

どんなに読書感想文が苦手な人でも、本を1冊読み終わった後に、「この本楽しかったなー」「うーん、イマイチだったな…」など、何かしらの感想をもつはずです。

実はこれ、あなたが自分の考えをもっている証拠なんです。

桃太郎のお話を例にとってみましょう。

A「桃太郎が鬼退治をしてくれて、スッキリしたー!!やっぱり悪いことをするのはよくないんだ!!」

B「いくら鬼が悪さをしていても、桃太郎は手を出すのではなく、話し合いで解決するべきだったんじゃないかな?」

AとBは桃太郎の作品を読んで、共感したり、疑問をもったりしています。

これが自分の考えをもつために大切な要素なんです。
もし、何も考えずに本を読んでいたら、「へー、桃太郎は鬼退治できたんだー。」で終わりですからね。

感じ方は人によってさまざまで、これらに正解・不正解はなく、どれも素晴らしい考えなのです。
だから、まずはあなたが本を読み終わって感じた気持ちを大切にしてください。

しかし、多くの人は本を一度読んでそこで満足してしまうんです。
それではとってももったいない!!

「なぜそんな気持ちになったのか」「自分の考えがどのように変わったのか」などを、はっきりさせ、文字で表現することで、あなたの考えがより具体的で、根拠のあるものになっていくのです。

読み終わった後のあなたの頭の中はまだモヤモヤと霧がかかっている状態です。
読書感想文を書くことで、その霧を吸い取り、あなたの考えをはっきりさせましょう。

大人の読書感想文のメリット②本の内容が頭に入る

「あなたのおすすめの本はなんですか?また、その本の内容を簡単に教えてください。」

あなたはこんな質問をされたときに、すぐに答えられますか?

「あれ?この本どんな内容だったっけ?」こうなってしまう人も多いはず。
人間の脳って私たちが思っている以上に忘れっぽいんです。
1度読んでも、2・3日したらその内容を半分以上忘れてしまうものです。

せっかく時間をかけて本を読んだのに…
せっかくいろんなことを考えたのに…

これらを全て忘れてしまうなんて、非常に残念なことです。

せっかく読むのであれば、きちんとあなたの中に本の内容や考えたことをどんどん蓄積していきましょう。
そうすることで、読書の効果がさらに上がり、あなたの生活にも生かされるようになるはずです!!

読書感想文で本の内容が頭に入る理由

読書感想文を書くためには、本のストーリー、出来事、印象に残った言葉などを思い出そうとします。この思い出す作業(アウトプット)が記憶する上でとても効果的なのです。

記憶に関するおもしろい研究があります。
これはインプットとアウトプットに焦点を当てたものです。

被験者に3秒ずつ50個の単語を見せます。

Aのグループには「もう一度見せます。復習してください。」と伝えます。
 →インプット2回

Bのグループには「終了です。どんな単語があったか、できるだけたくさん思い出してください。」と伝えます。
 →インプット1回とアウトプット1回

次の日、被験者にどんな単語があったか思い出してもらったところ、1回しか単語を見ていないBのグループの方が圧倒的に正答率が高かったという結果が出たそうです。

つまり物事を記憶するには、「インプット」より「アウトプット」の方が大切なのです。

これは、読書でも同じで、ただ本を読む(インプット)だけでなく、読書感想文を書く(アウトプット)ことで、記憶に残すことができると言えます。

決して本を読んだだけでは満足しないようにしましょうね。

大人の読書感想文のメリット③文章構成力がつく

学生や社会人になるとレポート、文書、企画書、プレゼンの資料を作成することがありますよね。また、日常生活の中でも、誰かに手紙を書いたり、メールを送ったりすることもあるはずです。

その時に、「伝えたいことははっきりしているんだけど、どうやって書けばいいんだろう?」と悩む人もいるのではないでしょうか。
自分が伝えたいことをただひたすら書き連ねていけばいいかというと、決してそうではありません。
文の構成をきちんと意識することによって、相手に伝わりやすく、説得力のある内容にすることができます。

読書感想文で文章構成力がつく理由

どのように文章を書いていけばいいのか分からないという人は、全体の大まかな構成がイメージできていません。

読み手(聞き手)が分かりやすいような文章構成の基本があるので、それを知り、日頃から文章を書くことが大切です。

これを意識することによって、説得力のある文章が書けたり、相手を引きつけられるような話し方ができるようになったりします。

早速、今読んでいる本を読み終わったら、読書感想文を書き始めましょう!!

大人の読書感想文の書き方

読書感想文を書きたいけど、どうやって書けばいいか分からないという人もいると思います。

そこで、初心者の方はまずは型に沿って書き始めてみましょう。

感想文は「始め」「中」「終わり」の3つで構成します。

「始め」の部分には、なぜその本を選んだのか、読む前のあなたの心境などを書きます。
(私がこの本を読もうと思ったきっかけは…)

「中」の部分には、印象に残ったセリフや場面を選び、あなたの気持ちや考えなどを書きます。この時、内容をつめこむと伝えたいことが分かりづらくなるので、2つまたは3つにしましょう。
(〇〇とセリフが印象的だった。なぜかというと…)

「終わり」の部分には、本を読んで学んだことや、これからどのように生かしていきたいか、あなたの考えを書きます。
(私はこの本を読んで…)

以上が「始め」「中」「終わり」を意識した文章構成です。

慣れてきたら、他の人たちが書いた読書感想文などを読んでみると、表現の幅が広がり、さらに魅力的な文が書けるようになると思います。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

まとめ

今回は大人の読書感想文のメリットを紹介させていただきました。

・自分の考えがもてる
・内容が頭に入る
・文章構成力がつく

最初は時間がかかるともしれませんが、慣れてくれば文章がすらすらと書けるようになります。

そのときには、あなたはきっと今より何倍も読書を楽しめ、ビジネスや生活の中でも生かせる力が身についているはずですよ!!

子ども時代に苦手だった読書感想文は過去の話です。忘れましょう!!
今日からは明るく前向きな気持ちで読書感想文に取り組んでくださいね。

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